糸島で進む企業誘致

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（仮称）株式会社ピュール新糸島工場現場

　筆者は、2000年当時の糸島郡で青春時代を過ごした。その頃を思い返してみると、目にしていたのは個人商店がほとんど。自宅とは別に、事業所をかまえているような企業は少なかった。しかし最近、糸島エリアでは、企業による拠点の新設が目立っている。
　糸島市泊、温泉・スポーツ施設「元気くらぶ伊都」側で建設中なのが「（仮称）株式会社ピュール新糸島工場」。施工は九州建設（株）、設計監理は（株）山下設計九州支社が担当している。

　同工場は、（株）ピュール（本社：福岡県糸島市、田中和江代表）と九州大学との共同研究等の連携強化、それにともなう研究開発・生産・製造機能のさらなる向上を目的に、糸島市の企業誘致を受けて新設されるもの。予定通り完成すれば、糸島市最大規模の化粧品工場となり、新たな雇用創出も期待される。

　また、糸島市前原北の（有）冨岡木材店（本社：福岡県糸島市、冨岡正文代表）の所有地では、ドラッグコスモスの店舗新設工事が進む。施工、設計は大和ハウス工業（株）が担当している。

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（仮称）ドラッグコスモス前原北店出店予定地

　糸島市は、2016年４月１日より「糸島市企業立地推進計画」を推進中だ。同計画では、目標として「九州大学関連研究所の誘致、新産業の創出、既存産業の活性化」、「製造業や流通産業などの企業を誘致し、雇用機会を拡大する」を掲げている。その実現のため、糸島進出企業への課税免除・雇用奨励金・土地の低価格分譲などの仕組みづくりも積極的に行っていくとしている。こうした市の取り組みを通じて、他エリアからも糸島に拠点を置く企業が出てくれば、観光地としてだけでなく、企業活動の場としても糸島の存在感は高まっていくはずだ。

【代　源太朗】

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