ニセ電話詐欺15年決算、被害額は18億以上

　福岡県警察生活安全部が公表している「ニセ電話詐欺（オレオレ詐欺など）対策」情報によると、2015年の総被害額は、18億4,346万円（福岡県内認知件数による）。被害件数は前年比225件増加し、被害額は同５億5,158万円増加した。

　しかし、同公開情報によれば、16年１月～６月までの上半期でみると、前年同月比で被害件数（認知件数）は98件減少し、被害額も８億4,086万円減少している。この被害大幅減小の要因の一つとして挙げられているのが、「ニセ電話詐欺撃退機器」の存在だ。

　同機器は、着信音が鳴る前に発信者に対し「会話内容が自動録音されます」と警告メッセージが流れるなど、犯人側の気勢を削ぐ機能が充実している。犯人側がひるんで電話を切れば、被害者側は電話に出ることなく、被害を未然に防止することが可能となる。福岡県警察では、同機器を被害に遭う可能性の高い高齢者向けに貸与する事業を開始しており、貸与は基本的に無償である。被害防止の一助として、役立ててみてはどうだろう。

【代　源太朗】