鮮魚ビジネスの面白みと可能性(後)
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(株)古賀商店
可能性のある仕事。働きやすい環境
成長過程にある同社だが、働きやすく風通しの良い職場にするために、いろいろな取り組みを行っている。その1つが、育児休暇制度だ。通常、この制度は出産する女性のみの権利と思われがちだが、同社では将来的に父親でも取得可能にすることを目標に掲げる。このように、長く働きやすい職場環境の整備に取り組んでいるほか、技術、管理、仕入れに至るまで、他社がなかなか真似できないスキルを取得できることも魅力である。また、従業員同士がとても仲が良く、定期的に誕生日会のほか、社員旅行、研修旅行といったイベントも行われている。人と人とのつながりの希薄さが指摘される現在でも、同社では社員同士のコミュニケーションが充実。このように『人財育成』に真摯に取り組んでいるからこそ、企業の成長へとつながっていると言えよう。
16年1月には、古賀商店専用の大型トラックの納車が行われ、新たに業務用鮮魚販売の事業もスタートさせた。本業の鮮魚販売店の事業に加えて、飲食店事業の回転寿司、そして業務用鮮魚販売と、鮮魚を軸にしたビジネスは果てしなく広がっていく。このように、古賀社長がさまざまな事業をスタートさせるのは理由がある。
「50歳、60歳を超えた人は、なかなか重い物を持てなかったりする。そういう方のために、飲食店事業を始めました。働きたい人たちが、年齢を重ねて体が動かなくなるまで長く働ける環境をつくることを目標としています」と古賀社長が語るように、そこには社員に長く勤めてもらうための配慮がある。 同社の企業理念は、「魚屋を通じて地域社会に貢献する(魚をベースに事を成す)我々は常に変化し成長し続ける集団であり続ける」だ。出会った仲間を大切にし、力を合わせて地域社会に貢献することを共通の目的とし、決して私利私欲、利己主義に走らず善悪基準で判断ができ、人にどう喜んでもらうかを常に考え、常に全員で実行すること。そのためには個人1人ひとりがそれぞれの使命を理解し、自発的に行動・変化し続けることが必要となる。『鮮魚ひとすじ60余年』と祖父の代から続く同社だが、「魚」を軸に、仕組み、取組みを革新し続け、「100年生き残れる企業集団」になることを目指す。
今年は、本社を行橋市から福岡市中央区に移転し、さらなる発展を目指していく。従来の魚屋のイメージを一新し、今後も魚をベースに無限大の成長を目指す注目企業。今後が楽しみである。
(了)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:古賀 善敏
所在地:福岡県行橋市宮市町5-24 ハイライフサクセス1F
設 立:1986年3月
資本金:1,000万円
TEL:0930-22-0303
URL:http://kogasyoutenn.co.jp
※採用希望の方はお気軽にご連絡ください。<プロフィール>
古賀 善敏
1964年9月、福岡県生まれ。福岡県立行橋高等学校卒。大手DS鮮魚部を経て、父親の経営する古賀商店の跡を継ぐ。代表就任後の14年夏、福岡市中洲にネタの大きい回転寿司店「博多魚類」をオープンさせた。16年1月、業務用鮮魚卸販売事業を新たにスタート法人名
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