福岡県議会問題について吉松県議インタビュー(4)県議会の正常化のために告発
福岡県議会の江藤秀之・元副議長(自民党県議)は7月27日、告発の口火を切った吉松県議と並んで会見に臨み、副議長就任に際して500万円を中尾正幸幹事長(当時)に渡したことを明らかにした。この江藤県議について吉松県議は、共に“カツアゲ被害”にあっていたことを以下のように語っていた。
吉松県議 私と同時期に副議長になった江藤県議も「500万円、取られました」とSNSで表明しました。
──蔵内会というゴルフの宿泊イベントが終わった後、「蔵内議長が立て替えている」として400万円請求され、江藤県議と折半したとも聞きました。
吉松県議 請求をされたとき、一緒に参加した同期で元副議長の江藤議員に「私は400万円も払いきれないので半分協力してくれないか」と相談して、200万円ずつ払いました。2人で折半したということです。
──蔵内議長の名前が出ると、カツアゲに逆らえないと。
吉松県議 私は自民党にいた時代、「ノー」と言ったことはないと思います。「ノー」と言ったら、間違いなく自民党県議団のなかで冷や飯を食わされることになります。最悪、公認を外されたり、除名されたりするという恐怖感があるのです。
若い自民党県議も悩んでいる人が多いだろうと思います。(自民党県議)二期生で常任委員会の委員長になります。そうすると、他会派や県職員を含めた懇親会や新年会の際、一次会は割り勘ですが、二次会は「委員長がもちましょう」ということになるのです。「委員長だから汗をかかない(=お金を出さないといけない)といけない」という文化が二期生の時から染み込まされているのです。
──これから県議会は正常化されるのでしょうか。
吉松県議 「金を持って来い」とたびたびカツアゲするような政治は止めて、とにかく政策論争をやって決めるようにしないと、福岡県政は良くならないと思います。最近は公認料さえ取られているという噂もありますが、そうなると、お金を持っている人でないと議員になれない。
なお高島宗一郎・福岡市長は7月8日の会見で、16年前(2010年)に立候補するときにある議員に呼ばれて「5,000万円持ってこい」と言われたことを認めました(注)。16年前には少なくともそういう(裏金)文化があったみたいです。
──そういう文化が広がると、お金を持っていないと地方議員や市長や知事になれないという状態に陥ってしまいます。
吉松県議 そうなると、政治家の質も低下してしまう。県民のための政治にはならない。県民生活にほとんど関係ないような3億5,000万円のワンヘルスモニュメントなどの事業がまかり通ってしまいます。平均で1億円の海外視察費を減らせば、いろいろなところに予算を有効に使えます。県議会の正常化を何としてもやっていかないといけないと思います。
──そのための告発だったと。
吉松県議 そうです。
吉松県議の告発で全国ニュースとなった福岡県議会問題の全容解明がどこまで進み、裏金文化が一掃されるのか否かが注目される。
※注 高島宗一郎市長は自著「福岡市を経営する」で市長選出馬の際に金銭を要求されたと記載。それで7月8日の会見で事実確認の質問が出た。福岡県議会問題が盛んに報道されていた時期であったため、「金銭要求をしたのは蔵内議長なのか」という憶測も流れたが、データ・マックスの近藤将勝記者は7月9日、「高島福岡市長へ5,000万円要求した議員の真相は」と題する記事のなかで「それは違うと申し上げたい」として否定的見解を述べている。
【ジャーナリスト/横田一】









