カンボジア視察レポート(3)~昆虫食を体験
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データ・マックスは9月8日から12日にかけて、恒例のカンボジア視察ツアーを行った。今回の主な目的は、社をあげて支援してきたトゥールポンロー中学校(バンテイメンチェイ州)の卒業生たちへの卒業証書授与。成長を続ける同国の現状を、実際に見聞きする良い機会でもあった。
カンボジアは経済成長と人口増加の勢いで活気に満ちているが、地雷問題、不十分な教育環境など現在進行形で取り組むべき課題が山積している。現地での体験から見えてきたものをレポートする。シェムリアップからバンテイメンチェイ州まで
2日目、朝7時にロビーに集合して出発。今回の視察ツアーのメイン、卒業証書授与のため中学校のあるバンテイメンチェイ州へ向かう。
チャーター車で移動。ホテルのある中心街から少し走れば、道路の両側に広大な農地が広がる。高床式の家、瓶詰めでガソリンを売るスタンドが次々に通り過ぎてゆく。白い牛もよく見られた。はじめは牛が放し飼いされているのに目を奪われたが、どこにでもいるのでじきに慣れた。
牛は食牛でも乳牛でもなく、広大な農業用地の農耕用として農家が飼っているのだという。農業は基本的に手作業だが、最近はマイクロファイナンスの発達で、刈り入れの時期だけトラクターやコンバインを借りることも増えてきたそうだ。しかし、基本的に自分の土地はすべて自分で行う。他の農家と共同作業をすることはないとのことだった。
バッタとコオロギを味見
シェムリアップ中心部から中学校まで、車で3時間以上かかる。途中、スタンドらしき店に立ち寄り水を買った。同行していた佐世保青年会議所(JC)の方が、「そういえばまだ食べたことがない」とそこで売られていたバッタやコオロギのフライを購入。1ドルで袋いっぱい渡される。
虫を食べるのには強い抵抗感があったが、食べたJCの方は「意外と美味しい」という。大の虫嫌いながらせっかくの機会だしと、一匹ずついただくことにした。ビニール袋の中をのぞくと、フライされて揚げ物の色になったとはいえ、まるで標本のように虫の形体がしっかり保存されている。今にも動き出しそうなほど生々しい見た目。緑色のものはどうやらネギらしい。震える手でバッタをつまむ。つまんだ勢いで口に入れると…意外と美味しい。虫は、ナンプラー、塩、砂糖、それから味の素で味付けされていた。パリパリした食感で、エビを殻ごと食べるのに似ている。次にコオロギを食べたが、パーツが細かいからか、足がのどに引っ掛かった。
こうした食用の虫は、農業用地のあちこちで見られるビニールを張った下に洗面器のようなものを置いた装置で捕まえられるのだという。以前テレビで観たことがあったが、飛ぶ虫がビニールに当たって下に落ち、洗面器にためられた水に浮かんで逃げられなくなる、という仕組みだ。蛍光灯を立て周囲にビニール袋を張って集める方法も見たことがある。器にある程度虫がたまると、持ち帰って虫の種類ごとに仕分けて出荷する。最近は食用の虫の養殖場もあり、タイなどへの輸出も盛んだそうだ。
(つづく)
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