2024年11月23日( 土 )

アイランドシティに産直型スーパー(後)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

(株)フードウェイ

アイランドシティでは産直型店舗に初挑戦

foodway2 「魅力的な市場であれば、今までにない要望にも応えたい」という同社は、2016年3月、地元福岡市の、アイランドシティ南エリア産業・複合地区計画地に出店した。2,867.23m2の施設には他にも出店があるが、大部分を占めるのは同社だ。周辺はこども病院と、福岡みらい病院が隣接する医療施設エリア。高層マンションが林立する居住地区ではあるが、これから未来に向かって発展していく地域であるだけに、商業地域としての実績を築く手腕が同社に託されている。だからこそ、新しい企画を試すことができるという面白みもある。

 これまで果敢な店舗展開で実績を上げてきた同社が今回試みるのは、「産地直送販売とスーパーの融合店」。もともとスーパーマーケットは、伝統的な市場のように産地直送という限定された商品ではなく、多品目を短時間で合理的に購入する場として誕生した。そのスーパーマーケットの定義を真剣に実践してきた同社にとって、真逆とも言える販売業態を同店舗内で展開するのは今までにない取り組み。産直販売コーナーから従来のスーパーコーナーまでをどのように店内配置し、どのような動線でつなぐかなど、細やかな点に配慮しながらの企画立案は、今も続いている。

 常々、同社にしかない名物商品とミールクリエーションによる差別化や競争力強化に努めてきた同社が、今回着目したのは、東区という地域に根差した小売販売業者とのコラボレーション。市場調査の結果、東区には、生鮮品から菓子まで、知る人ぞ知る名品が数多く存在する。これらを同店舗内で新しい視点で販売することで、地域住民にとっても新しい魅力ある付加価値を加えていこうというものだ。アイランドシティに商業地区としての魅力を生むと同時に、従来からある地域の活性化に貢献するという相乗効果が期待できる。店内のベーカリーレストラン「Sola」では本格的なイタリアンを堪能することもできる。また、買い物帰りに一息つけるカフェもあるなど、憩いの場も提供している。

 また集客力を高めるため、同社は昨年から新しいメンバーを採用した。ゆるキャラのふうちゃんだ。後藤社長の提案でつくったが、これが客にも社員にも大好評。すでにイベントで活躍しており、同社の活気あるイメージを伝えるシンボルになりつつある。今後、アイランドシティの名物ゆるキャラとして、フードウェイの新しい挑戦を広域に伝える務めも果たしてくれそうだ。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:後藤 圭介
所在地:福岡市西区小戸3-24-53
設 立:2000年6月
資本金:7,300万円
TEL:092-895-2710
URL:http://www.foodway.co.jp

<プロフィール>
gotou後藤 圭介
1960年3月、福岡県生まれ。91年、食肉販売の「ミートイン・ハイマート」を創業。2000年6月、スーパー部門を独立させ、(株)ハイマートを設立。14年3月、社名を(株)フードウェイに変更。

 
(前)

関連キーワード

関連記事