2024年11月22日( 金 )

福岡の街を守り、創造する総合建設業者(後)

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松山建設(株)

海外でも事業展開

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シハヌーク州病院

 新しい取り組みが実を結んでいる同社。近年では海外でも事業を展開している。
 「カンボジア・シハヌーク州での病院整備計画に参加、施工を担当させていただきました。資材調達や現地スタッフとのコミュニケーションなど、最初は苦労しました。しかし、それぞれ2階建ての小児科、内科、外科、産婦人科の4棟が2016年2月に無事竣工し、現地の方に大変喜んでいただいている姿を見ると、この計画に携われて本当に良かったと思いました。同月29日に行われた完成式では、カンボジアのフン・セン首相、日本国大使館の隈丸優次大使から感謝のスピーチもいただきました。東南アジア諸国は経済発展目覚しい国々が多く、社会インフラ整備への需要も高まっておりますので、弊社が果たせる役割というのも増えていくと考えられます。もちろん、その国独自の商慣習への対応・人材確保をどうするのかなど、難しいことの方が多いでしょうが、今回勉強させていただいたことを次に活かし、これからも国内外で、できる限りの貢献をしていこうと改めて思いました」(松山代表)。

 1つひとつの仕事に誠実に向き合う姿勢も、同社の魅力の1つだ。そして、こうした企業風土は、若い世代にもしっかりと受け継がれている。人材の定着率が安定しない業界において、同社ではしっかりと次世代を担う人財が育っているのだ。
 「無理をしてまで事業を拡大させるつもりはありません。それでも、毎年新卒、中途含め、土木・建築それぞれの部門で1〜2名ずつ採用しております。後輩を指導する立場として中核を担うメンバーに育ってくれた社員もいます。昔と違い、1つの現場の施工管理に求められる質や法務面での課題クリアは年々厳しさを増しています。こうした状況のなか、多くの若者たちがしっかりと育ってくれているのは、大変嬉しく思います」(松山代表)。

 要求されるものが多様化し、高水準になり続ける現代。組織にはより一層の一体感が必要になっている。そして、同社にはそれがある。「毎月、私の考えを指示事項といったかたちで社員たちと共有するようにしています。また、年度ごと、部署ごとに社内方針を決め、決定した目標は各現場に掲げるようにしています。そうすることで、チームとして目指すところが明確になり、連携も取りやすくなるのではないでしょうか」(松山代表)。

 できることを、できる範囲で、社員一丸となって行う。同社はこれからも、福岡にとってかけがえのない、都市インフラの支え手として、求められ続ける。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:松山 孝義
所在地:福岡市中央区高砂2-24-23
設 立:1971年10月
資本金:4,000万円
TEL:092-533-0001
URL:http://www.matsuyama-k.co.jp/

<プロフィール>
matuyama_pr松山 孝義
1962年、福岡県椎田町(現・築上町)生まれ。明治大学法学部を卒業後、コンピューター関連の企業にてシステムエンジニアとして活躍。95年に松山建設(株)入社。2000年、代表取締役社長に就任。

 
(前)

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