矢部川ざぶん塾「黒木」10周年記念式典開催
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10月22日(土)、矢部川ざぶん塾「黒木」10周年記念式典が、福岡県八女市黒木地域交流センター「ふじの里」で開催された。記念式典には、黒木町出身で直木賞作家の安倍龍太郎氏、八女市長の三田村統之氏、地元の大手企業(株)アグリス代表取締役の中村裕之氏が来賓として出席し、ざぶん賞実行委員長・東京大学名誉教授の月尾嘉男氏による講演や10年の軌跡をまとめたスライド上映が行われた。
矢部川ざぶん塾「黒木」は、「ざぶん賞」実行委員会(本部:石川県金沢市)が主催する活動に賛同し、2007年に設立。「ざぶん賞」とは、生命の源である水や海のテーマを通じて、「命」や「自然」の大切さについて考えてもらうことを目的とした事業だ。具体的には、小・中学生を対象に創作文を公募し選考。入賞した創作文にアーティストが装画などを加えて芸術作品に仕上げるという、環境問題を通じた子どもと大人のコラボレーションである。
月尾氏は講演で、「世界の人口は70億人で、そのうち食料が足りていない人々が10億人存在する。そして毎年多くの人が飢餓で亡くなる。世の中には使われるだけの食料は生産されているのに、なぜ足りないのか。それは食べ過ぎの人々が12億人いるためだ」「日本は世界有数の水輸入国である。なぜならば輸入している食料の生産には大量の水が消費されているからだ」など、世界の水環境や水の大切さ、水を守る必要性などを説いた。
式典には、黒木町在住の歴代受賞者3名も出席。それぞれの作品への思いを語った。
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