2024年11月28日( 木 )

大学教員は、頭こそ良いが覚悟が足りない!!

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

kyousitu 東亜大学の記事掲載には、多くの意見が寄せられた。なかには、大学関係者からの問題点指摘などもあった。東亜大学のある大学教員が、ご意見をメールで送ってくれたケースもあった。
 私たちは報道機関の末席を担っている自負があるので、それらメールが来ても裏付けをとらない限りは記事にはしない。当然、大学教員へ取材の申し入れをし、会って話を聞くことになったのだが、その教員の話を掲載するにはいくつものハードルがあったのである。

 そのハードルとは、絶対に情報源がその教員であることがわからないようにすること。当初、メールでは名前を挙げて報道することも辞さない考えと述べられていたのだが、話をしていくうちにトーンダウンしていったのだ。これは、今回のケースに限らずよくあることだが、この取材では微に入り細に入り、きめ細かく指示があった。さすが大学教員、少しでも身元がバレる可能性がある内容については、掲載を許可してくれないのである。掲載するまでの間にも教員の心は揺らぎ、出してほしい、出してほしくない、となる。

 当初は大学の改革に使命感を持ち、本当に生徒の将来を考えて投書してくれたのだ。大学改革のために、人柱になることも厭わないという姿勢がメールからもあふれ出ていた。ところが、実際に掲載となると尻込みしてしまった。重要な情報ほど、限られた人しか知らない事柄が関係してくることが多い。それらは掲載させてもらえなかったのだ。
 我が身に降りかかるリスクを極力減らしたいのは、十分理解できる。けれども、大きな変革を呼ぶには、リスクをとらなくてはならない。そのあたりを、もう少し理解していただきたかった取材となった。

 

関連記事