2024年12月23日( 月 )

成績を上げるためには働くしかなかった

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

office4-min 大手不動産会社に勤める営業マン数名と、あるご縁で忘年会をすることとなった。みな、40~50代で、今も営業の最前線にいる。今年1年を振り返りつつ、話は「働き方」というテーマへと移っていった。

 「今、長時間労働が問題となっているが、昔はそんなの当たり前だった」とA部長が切り出した。「若いころは夜中の2時、3時に帰宅するのは普通。残業中に上司から居酒屋に呼び出され、一通りお付き合いして、また会社に戻って仕事再開。それで家族を失う仲間もいた。でも、俺が稼がなきゃ家族は守れない」と嘆きの武勇伝。

 一方、B課長は都会と地方の埋められない差を嘆く。「全国に営業マンがいる。その全員と売上をどう作るかで、勝負している。でもね、都会の1件と地方の1件ではケタが違う。都会の雑居ビル1件に対し、地方の新築を何件も売らないと追いつけない。それでも同じ土俵に乗せられるんだから、とにかく働くしかなかった」

 「過労死」という言葉が登場する前の話である。想像を絶する業務量に唖然とさせられた。そうやって会社を、そして時代を支えてきたサラリーマンから学ぶことは非常に多い。

【東城 洋平】

 

関連キーワード

関連記事