どうなるキムラヤの「ホットドッグ」
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今年1月末にパンの製造を中止し、販売店舗を閉鎖することを表明した(株)木村屋(店舗の屋号はキムラヤ)。発表直後から久留米市内4店舗、佐賀県鳥栖市内1店舗の計5店舗では、閉店を惜しんで買い物に訪れる人たちが後を絶たない。
記者は12日午後、本社工場敷地内にある「キムラヤ工場売店」を訪れたが、店内は多くの買い物客で賑わっていた。そのなかで目立ったのは「ホットドッグ完売」の札。店員によると、製造数量を制限していることもあって午前中には完売するとのことだ。
同社のホットドッグは、細長いパンにハムとキャベツのコールスローが挟んであるもので、通常のソーセージを挟んだものとは異なる。1948年、同社創業者の萩尾芳雄氏がホットドッグを“暑がりの犬”と解釈し、プレスハムを暑い時に犬が舌を出すようなイメージに仕立てて誕生させたというエピソードがある。久留米市民のソウルフードとして知られる同社のホットドッグだが、閉店後、販売が継続されるかどうかは未定なのだという。
今後について聞いたが、「存続を望む声がありますが。現状ではどのようになるのかわかりません」(木村屋スタッフ)。17年2月1日付で、木村屋の本社工場の事業譲渡を受けることが決定している(株)フランソア(本社:福岡県新宮町)の担当者は、「現状、木村屋の定番のまるあじ(メロンパンのような菓子パン)の存続は決まっていますが、ホットドッグを含めて他の商品についても検討中。弊社はスーパーマーケットへ商品を卸す関係で日持ちの問題があります。まだ、結論が出ていません」とコメントしている。
店舗は1月末で閉鎖してしまうが、 “キムラヤファン”にはホットドッグの販売継続を望む声が少なくない。
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