福岡の都市形成、その基礎を支える総合建設サポーター(前)
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(株)ワイテック
土木分野に関わるすべてをサポート
建設工事と一口に言っても、そこには数多くの人・物が携わっている。工事の内容(土木、建築、橋梁など)に応じて、その分野における技能・技術を持った職人が必要であり、専用の機械が必要となる。福岡を拠点に活動する(株)ワイテックは、こうした多様なニーズを内包する建設業界において、あらゆる方面からサポートを行っている。
公共・民間工事をバランス良く手がける土木事業部。不動産売買・相続など、資産活用に対するアドバイザーとしての役割を果たしている不動産事業部。工事の現場では必須となる、重機によるオペレーションや資材の運搬などをアシストする重機事業部。そして、掘削工事で必要となる重仮設(山留)、各種杭工事、地盤改良などに必要な特殊工法・特殊機械の提供に努める特建事業部。「ワイテック」を1つの窓口として、建設工事に求められるあらゆるものを顧客はそろえることができるのだ。
こうした、顧客がアクション1つでニーズを満たせる体制づくりが、同社の存在を唯一無二のものへと昇華させている大きな理由の1つだと言える。「おかげさまで業績の方も好調です。お客さまからご信頼をいただいた証であると思いますので、その信頼を損なうことのないように、より一層努力していきたいと考えております」(行武志郎代表)。
もちろん、ワンストップ型の組織づくりだけで、福岡の地で確固たる基盤を築き上げてきたわけではない。そこには受注額への妥協なき姿勢がある。「例えば、1つの仕事を受けてからの流れとして、(1)契約を得た業者→(2)現場管理を担当する業者→(3)実際に現場を担当する業者という流れがあったとします。この場合、(1)から(2)、(2)から(3)の『間』で、得られる利益というのは少しずつ削られていきます。弊社では、単に仕事を得られればいいというスタンスではなく、提案営業に力を入れ、適正な利益を得られる仕事をつくり出していくことに注力しています」(行武代表)。
同社が数々の実績のなかで縁を結んできた顧客数は500社に迫る。確かな実力を兼ね備えているからこそ、同社は『間』をつくらずダイレクトに契約先と話せる。そして、商談に際し受注額に対してのハンドリングも効く。「こちらが提供できる商品・技術力に見合った適正値を弊社は提示し、それをきちんと評価したうえで受け入れてくれる顧客と、一緒にお仕事をさせていただきたいと考えております」(行武代表)。
言うは易し、行うは難し。この姿勢を徹底できるバックグラウンド=サービス力・顧客からの信頼があるからこそ、同社は強い企業で在り続けていると言えるのではないだろうか。
若き人材たちに求めるもの
現在同社では、社員1人ひとりがオールラウンダーとして活躍している。「社員のほとんどが、営業、設計、施工(技術)のノウハウを持っています。そのため、お客さまをお待たせすることがない対応が可能となりますし、個人のスキルアップといった点でも、非常に良い勉強になるとは思っています」(行武代表)。同社がワンストップ型であるのと同様に、同社社員たちもまた、1人ひとりがそのサービス精神を引き継いでいると言える。
しかし、行武代表は将来を見据え、組織体制をさらに整える考えも示している。「今後も、1人ひとりが社内の業務を把握し行動するといったことは必要です。しかし、より専門性に特化したプロフェッショナルを目指すべく、役割分担ということも考えていった方がいいかなと思います。1人で10をこなせるにこしたことはないですが、会社はチームですから、2人で10を目指すといったスタイルも、決して間違いではないと思います」と行武代表は語る。
(つづく)
※記事内容は2016年5月31日発行時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
代 表:行武 志郎
所在地:福岡市博多区博多駅南2-2-7 Blanc.Style博多2F
設 立:1994年4月
資本金:1,000万円
TEL:092-292-1516
URL:http://y-tech.biz<プロフィール>
行武 志郎
学卒後、父が経営する行武通信建設(株)(現・(株)ユクタケ)に入社。現場経験を積み、1994年にグループ企業である(有)ユクタケ(現・(株)ワイテック)を設立、代表取締役を務める。法人名
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