17日に吉松県議が、蔵内議長の議長職の辞職勧告決議案を提案へ~しかしライブ配信等はなし

 福岡県や県議会の高額な海外視察などの公金支出や、正副議長就任時の自民県議団幹部に対する金銭授受疑惑が大きな問題となっているなか、金銭授受疑惑を告発した吉松源昭県議が蔵内勇夫議長の議長職の辞職勧告決議案を臨時会に提出することがわかった。

 福岡県議会は、議員辞職した中尾正幸・前副議長の後任の副議長選出などのためお盆明けの17日に臨時議会が開催される。吉松氏は臨時会に合わせて、蔵内議長が「金銭授受疑惑などに関与して県議会の信頼を揺るがしている」として議長職の辞職勧告決議案を提出する。決議案を提出するための動議の成立に必要な賛同者は確保されている。

 14日午後、吉松氏は、県議会事務局を訪れ各会派の郵便ボックスに決議案に賛同を呼びかける文書を投函後、議会棟においてぶら下がり会見を行った。

 吉松氏は会見において、「みんな議長が怖い。この言葉こそ今の福岡県議会が抱える深刻な問題を象徴している」としたうえで「『ネパールは天国だった』と発言したが熊本で多くの被災者が厳しい生活を送っている最中の発言は被災者の心情への配慮を著しく欠いている」と述べ、議長職の辞職勧告決議案を提案する理由を語った。

 臨時会で行われる副議長選に民主県政県議団や新政会は候補を擁立する方向で、従来の主要会派への根回しによる選出ではない「公明正大な選挙」としたい考えがあるが、「表では批判できない」「蔵内氏がいる限り変わらない」との県議の声も聞かれる。吉松氏の決議案に同調できるかが焦点となる。

 なお17日の臨時会は、福岡県議会ホームページ上の議会中継においてライブ配信は行わず、後日録画配信を行うという。場所も本会議場ではなく、議会棟1階にある第1議会会議室となっている。

 多くの県民・国民が関心を持つ問題を生配信しないのは、議会側にとって都合の悪い話があるからだろうか。ライブ配信を行えば、多くの県民・国民が視聴可能だ。お盆明けの平日であり、どれだけの県民が傍聴に行けるだろうか。民主主義の基本である情報公開に後ろ向きな福岡県議会の隠蔽体質を根本的に改める必要がある。

【近藤将勝】

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