福岡の都市形成、その基礎を支える総合建設サポーター(後)
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(株)ワイテック
新たな体制は、きっとうまく機能するはずだ。「経験の浅い人たちには、できるだけ何でもやらせてみようと思っています。もし失敗しても、私の方でカバーやフォローができるうちに、多くのことを学ばせたいですね。ですから失敗を恐れず、どんどんチャレンジしていってほしいです。また、弊社では成果主義というのが建前で終わらないよう、しっかりと社内評価に反映させます。そうすることで、馴れ合いで終わらず、緊張感を持って仕事に臨むことができるのだと考えています」(行武代表)。常に変化を求め、実際に変わり続けている同社。学び続けられる職場環境として、同社はまさに理想の場所だ。
次の20年へ向けて新たな挑戦
1994年の創業から22年目を迎えた同社。次の20年に向けて、どういったビジョンを描いているのだろうか。
行武代表は「現在、他県の企業や大学教授の方とタイアップして、新技術の開発・機関からの認定を目指しています。具体的には新しい『工法』になるのですが、これは登録など必要処理が済んでからのお楽しみということで」と笑顔で語った。
同社はすでに、地盤補強においては鋼管杭を強固な地層にまで差し入れ、その上に建造物の基礎を築く小口径鋼管工法など、多数の技術を活用している。また、地盤改良で言えば、鋼管杭・セメントを用いず、天然砕石を利用したHySPEED工法などがある。この工法は、産業廃棄物を出さずに済むだけでなく、地震の際の液状化にも強いという特徴がある。環境にも優しく、都市災害にも強い、優れた工法だ。工事の種類によっても、必要な工法というのは変わる。技術の研鑽・発明へのニーズは、途切れることがない。だからこそ、同社が挑む新たな工法開発への取り組みは、必ず後世につながっていく頼もしい武器となる。
「これからも、弊社は福岡を拠点に活動を展開していきます。ただ、人口の減少―とりわけ地方の衰退というのは、避けられない問題としてありますので、この新工法への取り組みが上手くいった暁には、弊社の提供するサービスで貢献できる場所には、積極的に出向いていこうと考えております」(行武代表)。変転し続ける激動の21世紀。生き残っていけるのは本物の力(技術力・サービス力)を持つ企業だけだ。そして、同社は福岡が誇る、それらを兼ね備えた数少ない企業と言えるだろう。
(了)
※記事内容は2016年5月31日発行時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
代 表:行武 志郎
所在地:福岡市博多区博多駅南2-2-7 Blanc.Style博多2F
設 立:1994年4月
資本金:1,000万円
TEL:092-292-1516
URL:http://y-tech.biz<プロフィール>
行武 志郎
学卒後、父が経営する行武通信建設(株)(現・(株)ユクタケ)に入社。現場経験を積み、1994年にグループ企業である(有)ユクタケ(現・(株)ワイテック)を設立、代表取締役を務める。法人名
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