水と空気に秘められたパワーを活かした最新技術
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NET-IBでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」から、一部を抜粋して紹介する。今回は、3月10日付の記事を紹介する。
農業にとっても、人体にとっても水は最も重要な要素である。ところが、近年、世界的な水不足が深刻な問題をもたらし始めている。
2008年の住宅バブル崩壊を予測したアメリカの経済学者マイケル・ベリー氏は自らが15年に渡って水問題を調査してきた結果を踏まえ、「水戦争は避けられない」と断言する。実際、水源をめぐる紛争や対立は激化する一方だ。「世界資源研究所」の報告によれば、「2025年までに、世界人口の3分の2は水不足の生活を余儀なくされるようになる」とのこと。とくに、アメリカ、中東、中国が世界3大水危機地域になりそうだ。
アメリカの場合は、意外にも水道水の汚染が深刻化している。また、隣国カナダとの間で水をめぐる対立が激化する一途だ。中国も河川の汚染は世界最悪といわれるほどで、奇形児の発生率は世界一といわれる。一方、テロ事件が相次ぎ、戦火の収まらないシリア情勢だが、元をたどれば水の争奪戦が引き金であった。
しかし、「ピンチはチャンス」との発想でこの水不足を新たなビジネスと受け止め、技術の力で乗り越えようとする動きも各地で見られるようになってきた。国連や世界銀行でも水問題の深刻さを訴えると同時に対策に向けての資金提供を開始。もちろん、民間サイドにおける研究開発や商品化の動きも活発化している。
※続きは3月10日のメルマガ版「世界最新トレンドとビジネスチャンス」第57回「水と空気に秘められたパワーを活かした最新技術(前編)」で。
著者:浜田和幸
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