パルコ、17年2月期は減収増益

 全国にファッションビルを展開する(株)パルコは2017年2月期の決算短信を公表した。売上高は2,683億7,800万円(前期比2.9%減)、営業利益128億1,200万円(0.3%増)、経常利益132億5,300万円(4.6%増)、当期純利益は75億2,500万円(24.1%増)の減収減益となった。
 パルコは「全体的に消費回復が足踏み状態のなか、仙台や広島での新規開店、福岡店など既存店舗の改修、スマートフォンアプリを使った顧客囲い込みによるCRM施策(Customer Relationship Management、顧客情報管理による顧客満足度向上)によって増益を達成した」としている。当期純利益増は固定資産売却によるものだ。

 福岡パルコは10年に竹中工務店の施工で旧・岩田屋天神本店を改修して誕生。17年春のリニューアルは開業以来最大規模となり、5月までに24店舗が新規出店・改装オープンする。装いを新たにする福岡パルコは、ますます競争が激化する福岡最大の商業地・天神にさらにバリエーションを与えている。

 6日のパルコの株価(東証一部)は、1,195円(前日と変わらず)をつけている。

【深水 央】

 

関連記事