元「鉄人」衣笠氏が斬る!~パ・リーグ、出足よくスタートできたチームは
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「やっちゃったか~」
テレビを見ていたら、思わずこんな感想を漏らしてしまうようなニュースが流れてきました。「日本ハム大谷翔平選手、大腿二頭筋肉離れ」「全治4週間」……大きな文字で次から次へと流れてくる。その扱いの大きさに、この選手が今置かれているポジションが見えると思いました。入団以来「二刀流」ということで頑張ってきた大谷選手。長年野球というゲームをプレーしてきた選手から見ると、一番心配してきたことが起きた、そんな感じです。この選手は本当に「怪物だ」と思わせる活躍を見せてきているだけに、残念なことです。
まず今年は、WBC不参加で大きな話題を提供してしまいました。この不参加には確かに多くの問題はありますが、第一に考えて欲しいのは、大谷選手はまだプロ入り5年目の若い選手だという事であるということ。これからどれだけの多くのファンを楽しませて、野球の発展に寄与してくれるか?これを考えると今回の不参加は、私は納得できます。ただ、日本ハム球団の日本シリーズ後の処置には納得できないところがあります。
日本シリーズで右足首を痛めたのならば、即、治療することが必要です。スケジュールの事情もあったかも分かりませんが、少なくともこのクラスの選手の治療にはそれなりの先生にお願いするということが必要だと思います。しかし、そんな話は聞こえてこない。それが残念です。
「何でWBCに行かないのか?」「行けないほどの何があったのか?」問題を隠すようなことをするから、大谷選手のわがままとまで言う一部ファンの声も聞こえてきた。
オープン戦は出ているではないか? という声もありました。打撃は少しずつできるようになってきたのですが、投げる時の足首の不安に耐えられないので、今回はWBCを不参加したということでした。
開幕してからも日本ハムは苦しんでいます。大きな話題の選手を表面に出して、勢いで進んできたチームらしく、大谷選手、中田翔選手、斎藤佑樹選手というところが上手く行かず、チームがうまく回転していません。
ただチームとしては、十分力はあります。投手にしても有原航平投手、メンドーサ投手、加藤貴之投手、上沢直之投手というところは十分に力を感じる投手です。一息つけば出てくるでしょう。中継ぎも宮西尚生投手、谷元圭介投手、鍵谷陽平投手、抑えには増井浩俊投手とマーティン投手。野手は西川遥輝選手、近藤健介捕手、岡大海選手、田中賢介選手。レアード選手は本塁打のタイトルを取った選手です。問題は控えが少ないところですが、今回はその問題のところが出てしまいました。どのような立ち直りと、監督がチームの雰囲気を作り直すのかが見所になりました。
ソフトバンクも苦しんでおります。「どうして?」そんな声が聞こえてきそうですが、WBCで余り出場しなかった内川聖一選手が頑張っていますが、松田宣浩選手は疲れが出たのか元気がありません。今宮健太、柳田悠岐、中村晃という選手たちがもう一つ元気が出てなく、チーム全体として「乗ってない」という感想です。もっとノリのいいチームだけに、早く調子を取り戻してほしい。投手陣も和田毅投手、千賀滉大投手、武田翔太投手を中心に頑張って欲しいと思います。力のあるチームですもう少しすると間違いなく出てくると思います。
ここに来てソフトバンクに故障者が続出、こんなことを考えなかっただけに工藤監督がどんな受け止め方をしているのか?黄金時代の西武にはこんな故障者続出ということはなかっただけに、どんな対処の仕方をするのか?ここは工藤監督の器が問われるというところかな?
オープン戦首位の活躍を見せてくれ、今年期待していた私を喜ばせてくれたロッテが、シーズン開幕と同時に全く元気がなくなり、12日現在3勝7敗の5位ということで野球の難しさを実感しております。オープン戦はなんだったのだろうか?あの時になぜ勝てたのかを選手たちは忘れたのだろうか?
チーム打率.202、防御率4.71。元々長打のないチームですが、本塁打が4本では勢いもつきません。
内野のシャッフルもいいけれどチームに勢いをつけた戦い方をしたいものです。西武は岸孝之投手のFA(楽天へ移籍)で苦しむだろうと思っていたら、まとまりを見せて今日現在9試合消化して5勝4敗、外国人選手の頑張りもあるが、選手が「一つにならなくては」というまとまりが強く感じられる今年の戦い方がこの成績に繋がっていると思いますが、いつまでも続くものではありません。今のうちにしっかりと「勝ち方」を勉強しておいて欲しいと思います。
オリックスが目を醒ましました。ロメロ選手がチームに大きな「喝」を入れて選手が目覚めた、そんな感じです。このチームが何故何時迄も寝ているのかわかりませんでしたから、この程度は驚きませんが、ここも西武と同じで、ここしばらく好調を経験してなかっただけに疲れが心配です。金子千尋投手、西勇輝投手、ディクソン投手という素晴らしい3本柱がいるだけに期待は大きい。松葉貴大投手も成長しました。この投手陣を野手がどこまで援護できるか?台風の目になる可能性は十分です。
セ・リーグの広島と同じように開幕から好調に走っている楽天。開幕投手に美馬学投手を使う苦しいスタートでしたが、快調に走っています。則本投手は未だに1勝で5.73という防御率ですから支えているとは言えません。でも9試合消化して7勝2敗でパ・リーグを走っております。
何がいいのか。抑えの松井投手が1勝4セーブ、福山博之投手、岸孝之投手、美馬学投手、辛島航投手、則本昂大投手が1勝というところで全員が頑張っているという感じに見えます。ハーマン投手も1セーブ参加して、勝ちパターンも出来そうな感じです。
今期のセ・リーグは開幕から6試合の投手を、パ・リーグは今のチームの雰囲気を書いてみました。セ・リーグは先発投手が各チーム入れ替わりそう。パ・リーグはどうもチームの雰囲気が成績に繋がっているようですから、少し見方を変えて書いてみました。まだまだ始まったばかりです。だけど勝負事は勝ったところの雰囲気が良くなるということは事実です。ベンチがいい雰囲気だといい答えが来ることが多いと思います。積極的な野球につながります。そんなところも追いかけて行きたいと思っています。
30試合時点でどんな成績になっているか、楽しみにして欲しいと思います。
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