人口減少続く山口県 地銀2行の現状(前)
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山口県の人口推移
山口FG傘下の山口銀行と、西京銀行が地盤とする山口県の人口は、別表の通り。2017年5月1日現在で、山口県の推計人口は約138万人。この5年間で、実に4万8,000人もの人口が減少している状況だ。
山口FG・山口銀行は、人口が26万3,000人と県下で一番多い下関市が本店所在地である。また、山口県に3つある信用金庫のうち、西中国信用金庫も下関市に本店を構えている。
西京銀行は、県内で4番目に人口が多い工業都市の周南市(14万2,000人)に本店がある。また萩山口信用金庫は、県庁所在地である山口市(19万6,000人)に本店がある。山口市は、山口県内で唯一人口が増えている自治体だ。こうして見ると、山口県全体の人口減少による経済活動の縮小が、大きな問題となっている。ちなみに、関門海峡を挟んで隣にある福岡県の人口は、約509万8,000人。そのうち福岡市は約156万2,000人で県全体の30.6%を占めており、毎年人口の増加が続いている。一方、北九州銀行が本店を構える北九州市の人口は95万2,000人と、この5年間で2万人の減少となって、厳しい状況にあるようだ。
地域金融機関の店舗状況
山口銀行の支店は、海外を含め全部で110店舗。そのうち山口県内には92店舗がある。一方、西京銀行は全43店舗のうち、県内には38店舗を構えている。西中国信用金庫は50店舗あり、うち山口県内に46店舗と、西京銀行の店舗数を上回っている。
人口が減少していくなかで、地域金融機関はいかに効率的に支店を減らして経費の節減を図っていくかが、今後の大きな課題となってくるものと思われる。
(つづく)
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