聖路加国際病院名誉院長で、幅広いジャンルでの発言を続けながら100歳を越えてなお現役の医師として活躍を続けていた日野原重明氏が、18日亡くなった。105歳だった。
1911(明治44年)生まれ。京都帝国大学医学部を卒業後、太平洋戦争が始まった41年に聖路加国際病院の内科医として医師人生をスタートした。以後内科部長から院長、理事長を歴任し、100歳を超えても現場に立ち続けた。
著書や講演などから垣間見える、独特のユーモアあふれる飾らない性格から幅広く人気を集め、「成人病」は「習慣病」であると提唱したことでも知られる。後に生活習慣病として世間に広まり、日本人の健康意識を変えるきっかけとなった。さらに日本で初めてホスピス専門の病院を設立するなど、日常生活と生死の問題に常に関心を払い続けてきた。
最期まで現役の医師であり続けた日野原氏の冥福を、改めてお祈りしたい。
【深水 央】
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