第80代内閣総理大臣を務めた羽田孜(はた・つとむ)氏が、28日都内の自宅で死去した。82歳だった。
羽田氏は東京都出身。自民党時代は「竹下派七奉行」として次期総裁の期待を集めていたが、政争に敗れ1993年に小沢一郎氏らとともに自民党を離党。新生党を旗揚げし、党首の座に就いた。そして日本新党(当時)の細川護熙氏を首班とする連立政権に参画し、副総理兼財務大臣の要職を務めた。94年4月の細川首相退任後は首相に就任するが、社会党が連立離脱したために少数与党としての内閣運営を余儀なくされ、同年6月に内閣総辞職。在任期間64日は、戦後2番目(現憲法下では最短)の短命政権に終わった。
2012年に政界引退。盤石と思われた55年体制を突き崩し、政権交代への大きなうねりを巻き起こした一方の功労者として、今は静かに冥福をお祈りしたい。
【深水 央】
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