民進党「山尾幹事長」騒動のやるせなさ
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1日の党代表選で勝利した民進党の前原誠司新代表。執行部人事では、目玉だったはずの山尾志桜里氏の抜擢でいきなりつまずき、さっそく味噌をつけた格好だ。
国会中継での華々しい活躍で知名度を上げ、当選2回ながら民進党の若手ホープに躍り出た山尾氏。なんとかして新味を出したい前原新代表が、何らかの要職につけることは予想されていたが、「幹事長に」とは驚いた、という声も上がった。
党勢がジリ貧の民進党としては、人気先行の人事に走るのも致し方ない面もある。本人がまだ実力不足でも、前原代表をはじめベテラン議員が盛り立てていけば……と、これは前原代表も考えていたことだろう。しかし結局、政治経験の浅さやかつての政治資金問題を理由に、この抜擢人事は取り下げとなったようだ。
こんなことになってしまうなら、なぜ事前の根回しを十分にしておかないのか。今回の代表選では、あえて無効票を投じて党運営そのものに厳しい意見を示した国会議員が8人もいた。代表戦を争った枝野幸男氏を要職に登用して挙党一致体制を演出してはみたものの、結局党内での足の引っ張り合いは続くのだろうか。10月に行われる衆院補欠選挙で安倍政権にNOを突きつけるどころか、鼎の軽重を問われるのは発足したての前原新体制のほう、ということになりかねない。
野党共闘どころか、まずは民進党自身の足場固めに励むべき局面であろう。
【深水 央】
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