東福岡ラグビー部が強豪である理由
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近年の高校ラグビーにおいて、全国トップクラスの地位を確固としている東福岡高等学校ラグビー部。創部1955年、部員数は130名前後を推移している大所帯だ。17年連続、27回も花園(全国高等学校ラグビーフットボール大会)に出場し、ベスト8が3回、ベスト4が4回、準優勝3回、そして優勝6回の成績を残している。その優勝6回は、ここ10年間での成果である。
なぜ、同校ラグビー部は全国屈指の強豪校に進化したのか?
ラグビー関係者やマスコミや報道関係者は、「福岡県内と県外の有力選手が集まっているから」「洗練されたトレーニングを常時行っているから」「個々の選手の能力とセンスが、どこよりも優れている」「身体が大きい」などの理由を、異口同音に挙げている。どれも正解である。だが、以上のような条件は、他校にも当てはまる。大勢の有力選手、充実したトレーニング、恵まれた体格など、同校と遜色ない高校も多数ある。では、どこが違うのか。
ある高校ラグビーの指導者に話を聞いたところ、「東福岡が強い理由は、部室やミーティングルーム、ウエイトトレーニングルーム、さらにその周囲に、ちりひとつ落ちていないくらい綺麗だということ。もちろん用具も大切に手入れされ、スパイクもピカピカに磨かれている。監督・コーチが指導しているのかどうかは聞かなかったが、日常生活から毎日心がけていることがわかる。だから、本当に強い」と述べた。要するに「ラグビーだけきちんとやっておけば良いでしょ」という姿勢ではなく、日頃の生活からサボらず、手を抜かずに、人が見ていないところで地道な行動ができるから、ラグビーの試合でも、どこよりも良いプレイが出来るのである。以前、同様の話をラグビーウォッチャーの地元企業の経営者が語っていた。
同校ラグビー部の強さの根底には、日常生活で培われている人間力の積み重ねがあるのだ。【難波 二郎】
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