【2017衆院選・全国】溶ける民進党 希望者は全員「希望の党」から立候補も
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「日本をリセットする」と語った、希望の党の小池百合子代表。しかしリセットを迫られたのは、かつて政権を担った民進党だった。
民進党の前原誠司代表は、10月22日投開票の公算が高い衆院選において、民進党で希望する候補者はすべて、希望の党からの立候補を認める考えを明らかにした。民進党は届け出政党とはならず、公認候補を擁立しない。前原代表本人は無所属で出馬する意向だとの報道もある。
いうまでもなく、実現すれば実質的な民進党の解党であり、希望の党への合流だ。かねてから課題とされていた「野党共闘」の、これがひとつの回答なのだろうか。民進党の党内は動揺を隠せない。本来右よりの政治的姿勢をとっていた小池百合子代表と相容れないはずの民進党リベラル勢力は、希望の党からの立候補を受け入れるとは考えられない。実際、27日に行われた参議院議員総会では今回の件についてはまったく触れられなかった。
また、これまで野党共闘の中心となっていた共産党がどう動くか。さらに日本維新の会、自由党などの野党の動向からも目が離せない。東京都議会に目を転じると、都民ファーストの会と都議会公明党との連携が解消を迫られることも見逃せない。
28日の衆院開催後に行われる民進党の両院議員総会で、この一大政治劇にひとつの方向性が示されるのは間違いないだろう。9月27日、28日は、戦後日本の政治史に残る一日になるかもしれない。安倍晋三首相の解散の決断は、パンドラの箱を開けてしまった。中に残っていた「希望」が、安倍首相の命運を絶つことになるのだろうか。
【総選挙取材班】
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