フードウェイ新横浜店　ワイン選びはソムリエがサポート

　フードウェイは福岡拠点のスーパーマーケット企業としては異例の広域展開を手がける企業だ。九州はもとより関東・東海・中国地区などに積極的に出店を行っている。

売場を担当する鈴木さん

　関東地区で旗艦店的な役割を担うのが新横浜プリンスペペ店。新横浜駅そば、新横浜プリンスホテルの商業施設内の店舗だ。地域特性に合わせ、酒類売り場には約500種類のワインをそろえた。

　売場担当の鈴木さんは航空会社の客室乗務員時代にソムリエ資格を取得した努力家だ。豊富な品ぞろえからお客の嗜好や予算に合わせて商品を提案する。売り場にはワインを飲む機会がほとんどない消費者からワイン通まで足を運ぶ。年末には数万円の高額品が売れていくこともあるという。週末には試飲会を開き、実際の味に触れてもらうことでお客の裾野を広げている。「いろいろなことをまかせていただける」（鈴木さん）やりがいのある職場だ。

　ワインに限らず、しょうゆやパンなどでも高額商品の需要が高いのも同店の特徴だ。福岡出身の三ヶ尻次長は「関東地区での売り場づくりや消費者動向などを九州に持ち帰ることで全社の底上げになる」と広域展開の強みを語る。来期は熊本・桜町再開発の巨大商業施設への出店が決定し、活動領域はさらに広がる。人口減に向かうなかにあっても、さまざまな挑戦で店舗網を拡大している。

【鹿島　譲二】