2024年11月22日( 金 )

旧大名小学校跡地事業~西鉄・JR九州・福岡地所のホテル誘致合戦か

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

旧大名小学校跡地

 福岡市は30日、「旧大名小学校跡地活用事業」の事業提案書の受付を締め切った。同事業には少なくとも地元福岡を代表する企業、西日本鉄道(株)(以下、西鉄)、九州旅客鉄道(株)(以下、JR九州)、福岡地所(株)を含む3グループが提案書を提出した。

 西鉄は積水ハウスや三菱地所とチームを組み事業提案。一部でマリオット・インターナショナルのホテルブランド「ザ・リッツ・カールトン」の誘致を提案したのではないかと報じられたが、西鉄の担当者は「提案内容については戦略上の問題に関わってきますので、お答えしかねます」とし、明言を避けた。
 同社は旧大名小跡地に隣接の「西鉄グランドホテル」を所有するほか、同じく同跡地に隣接の「オンワード樫山福岡支店」の不動産を取得(取得額61億5,000万円)している。仮に同社が同跡地の事業を手がけることになれば、福岡中心部で2haを超える巨大な敷地を活用できる立場となる。

 JR九州、福岡地所も、同跡地の事業に関しては高級ホテルの誘致をそれぞれ視野に入れる。それぞれの提案内容の詳細については、JR九州の担当者は「まだ公表は差し控えさせていただいています」と、福岡地所の担当者は「今はまだ提案段階なので、お話しすることができません」とそれぞれコメントしている。

 同事業の今後のスケジュールは、3月に優先交渉者を決定し、9月ごろに事業者と契約締結の予定になっている。

【代 源太朗】

 

関連記事