山口・下関市に国内最大級のバイオマス発電所
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2022年に山口県下関市で、国内最大級の木質バイオマス発電所が運転を開始する。
九州電力(株)の完全子会社の九電みらいエナジー(株)(本社:福岡市中央区、穐山泰治代表)によると、今回の木質バイオマス発電所は規模としては国内最大級となり、九電みらいエナジーが手がける木質バイオマス発電所としては3カ所目(稼働時点)。事業予定地は山口県下関市彦島迫町の約4.4haの土地で、うち約0.8haを下関市から、残り約3.6haを民間から借り受ける。
今回の事業にあたっては、九電みらいエナジーのほか、西日本プラント工業(株)(本社:福岡市中央区、平田宗充代表)と九電産業(株)(本社:福岡市中央区、吉迫徹代表)が共同出資し、事業者となる下関バイオマスエナジー(同)(本社:福岡市中央区、寺﨑正勝代表)を17年12月に設立。調査から建設、運転、管理まで九電グループが一貫して手がけ、着工予定は19年6月、運転開始は22年1月を予定している。下関の木質バイオマス発電所では、燃料にはタイやカナダから輸入する年間約30万トンの木質ペレットを使用し、発電所の出力は7万4,980kW。年間発電量は約5億kWhで、一般家庭の年間消費電力の約14万世帯相当にあたり、下関市の世帯数(約13万世帯)を上回る。発電した電力は、固定買い取り制度により、全量を中国電力に販売する。
木質バイオマス発電は、燃料として間伐材や木くずなどを使用するもの。太陽光や風力などと同じ再生可能エネルギーの1つではあるが、天候などの影響を受けることなく、安定して発電が可能というメリットがある。
【坂田 憲治】
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