2024年12月23日( 月 )

パチンコホールも禁煙対象エリアに~健康増進法改正案提出

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勝利を確信した際のドヤタバコ(至福の一本)もNGに

 今や当たり前に目にするようになった「分煙」・「禁煙」エリア。すでに喫煙者は肩身の狭い思いをしていることと思うが、追い打ちをかけるように、健康増進法の一部を改正する法律案(以下、健康増進法改正案)が閣議決定された。
 健康増進法改正案は、2020年開催の東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙対策の強化を目的としたもの。学校・病院・児童福祉施設・行政機関の敷地内、電車や飛行機の中は禁煙で、船舶や先述の施設以外の、多数の利用者が訪れる施設は原則的に屋内禁煙(※)となる。

 今回の健康増進法改正案により、タバコを吸える場所というイメージが強いパチンコホールも禁煙対象エリアとなる。パチンコホールによっては、タバコの臭いを不快と感じる人向けに消臭サービスとして「リフレッシュシャワー(消臭効果のあるエアーが噴出し、気になる臭いを中和できるガラスボックス)」やイイ匂いを拡散させる「フレグランスディフューザー(香料を空気中に散布させる機械)」を設置している店舗もある。
 パチンコホールにとっては、こうした臭いに対する設備投資を抑えられる一方で、喫煙者がタバコを吸いたくなる度に席を立つ必要が出てくることから、パチンコ・スロット台に人が座っていない=勝てない店というイメージを新規来店客に持たれてしまう可能性もある。

 健康増進法改正法案の施行期日は2020年4月1日。禁煙対象エリアとなる施設は、それまでに周知徹底をし、喫煙者への対応を考える必要がある。

【代 源太朗】

喫煙専用室を設け、そのなかで喫煙するのは可。

 

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