イオン福重店閉店で注目される下大利店の動向
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既報の通り、35年にわたって地域住民の日常生活を支えてきたイオン福重店が、9月30日をもって閉店することがイオン九州から発表された。前身のユニード、ダイエー時代を含め長く営業してきた店舗だけに、Net-I・B NEWSでも大きな反響を呼んでいる。
ここ最近、イオン九州は各地で「閉店」という重大な決断を下している。なかでも5月22日に発表された「イオン上峰店(佐賀県三養基郡)19年2月末で閉店」というニュースは、かつて同店がマイカル九州の旗艦店として一世を風靡していたことを考えると時代の流れを感じざるを得ない。こうしたなかで注目されるのが、イオン下大利店(福岡県大野城市)だ。1987年、ダイエー下大利店として営業を開始し、30年を越える歴史があるが、近年は新勢力の台頭や店舗の老朽化で存在感を発揮できていない。
一方で同店は西鉄天神大牟田線下大利駅からほど近く、2,400坪の敷地面積は住宅地として見ると他に類を見ない好立地だ。現在の土地所有者は(株)ダイエー。周知の通りイオンの完全子会社である。
路線価では坪35万円ほどだが、市場価格を考えれば坪50~60万円となってもおかしくない。となると単純計算で12~14億円の売却額が見込まれる。2,400坪といえばマンションならば200戸以上の大型物件を建てられるだけの広さであり、仮に閉店・売却となれば、デベロッパー各社の争奪戦となるのは必至。イオン九州は「今後の閉店予定などはまったく決まっていない」というものの、旧ダイエー系不採算店の閉店ラッシュは今後も続くとみられる。駅近に広大な敷地をもつ同店の行方は、多方面から注目を集めることになる。
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