乗っ取り事件発覚の産廃会社、事業譲渡へ
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金隈産廃処分場(福岡市博多区)を運営する(株)和幸商会(本社:福岡市博多区、箭内伊和男代表)が別会社への事業譲渡を進めていることがわかった。同処分場をめぐっては、一部の役員らが結託し、特定の人物を排除すべく、役員の辞任届や取締役会議事録などを偽造、行使していたことが発覚していた。
譲渡先は、関係者の“予想通り”乗っ取りの首謀者とされる人物が代表取締役を務める会社だった。和幸商会の事業を引き継ぐとみられているのは、今年1月に設立された(株)大和(本社:福岡市博多区)で、同社代表は一連の乗っ取りの首謀者である柏田清光氏。多額の負債は和幸商会に残したまま、事業だけを大和に譲渡するものとみられる。
7月23日、和幸商会は取引先へ「処分場一時閉鎖の件」と題した1枚の文書を送付。データ・マックスが入手した同文書によると、大和が産廃処理業の新規許可申請のため、8月中旬から約1カ月間処分場を閉鎖し、許可取得次第、産廃の受け入れを再開するという。
【東城 洋平】
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