設立40周年を迎えた駐車場のトータルカンパニー アライアンス志向で効率化を追求へ(前)
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セイワパーク (株)
福岡の駐車場事業のリーディングカンパニー
セイワパーク(株)は、現会長の清家謙次氏が1978年2月に清和機器(株)として福岡県太宰府市に設立したのが始まり。89年に本社を現在地に新築移転し、セイワシステム(株)に商号変更を行った。その後、メンテナンス業務を(有)清和エンジニアリング、駐車場の経営・管理・運営をセイワパークマネジメント(株)と3社体制で事業運営を行っていたが、2013年4月に統合し、現在に至る。
主な事業内容は、立体のプランニング・設計・施工を行う建築事業である。そのほか、コインパーキングの管理運営のコンサルティングを行う管理運営事業、機械式駐車場のメンテナンスおよびリニューアルを行うメンテナンス事業という3本柱で事業が構成されている。今年2月に創業40周年を迎えた同社だが、創業者の謙次会長とその跡を継ぐ息子の清家政彦社長の親子2代で会社経営を行ってきた。
謙次会長は、高校卒業後、機械専門商社の(株)山善(本社:大阪府)に入社。ここでビジネスのイロハを学んだ。39歳の時、同社の九州支店建築課長を最後に独立。設立当初は、建築資材販売を手がけていたが、設立半年後、偶然タワーパーキングを受注。この受注をきっかけにサラリーマン時代の21年間の経験や成果を、今まで取り組んだことがないパーキング事業で生かそうと決意し、成功を収めた。親子二人三脚で事業を拡大、アライアンス志向も後押し
会社が発展した背景には、謙次会長の知恵と創意工夫もあるが、パーキング事業を始めた当初から駐車場における得意分野を他社と協業するアライアンス志向により、生産性の高いマネジメントを実現させたことも要因に挙げられる。
当時、立体駐車場の装置を製造する二宮産業(株)と、タワーパーキング製造を手がけていた(株)宮地鐵工所(現・宮地エンジニアリング(株))との協業により、福岡を中心とした九州の市場を開拓。また、豊国工業(株)との共同開発で溶融亜鉛メッキ仕様の機械式駐車場を商品化させ、九州地区の機械式駐車場でトップシェアを得ることができた。同社は自社工場をもたないファブレス企業であるが、謙次会長の誠実かつ勤勉で謙虚な人柄がこのようなビジネスモデルを確立させたのだ。
また、40年の歴史のなかで、10年前に社長に就任した息子の政彦社長の存在も大きい。政彦社長は、父が築いてきた事業とともに、設置したコインパーキングの管理運営・保守メンテナンスなどのストックビジネスの強化に取り組んだ。その結果、収益の安定化を図ることができ、地場のパーキング業界を牽引する存在として、同社の認知度が高まった。
駐車スペースの充実という都市環境の整備は、当時、誰もが注目しなかった駐車場部門の開発分野を謙次会長が開拓し、事業化したことが大きい。そして、政彦社長が、謙次会長の仕事と経営者精神をしっかりと継いで、真摯に経営に取り組んでいること。事業継承がスムーズにいったことが、40年もの長きに渡り事業を継続化させている由縁でもある。(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:清家 政彦
所在地:福岡市博多区東比恵2-1-3
設 立:1978年2月
資本金:5,000万円
TEL:092-474-8000
URL:https://www.seiwapark.co.jp<プロフィール>
清家 政彦(せいけ・まさひこ)
1971年4月25日生。福岡県太宰府市出身。立正大学経済学部卒業後、(株)山善勤務を経て、99年にセイワシステム(株)(現・セイワパーク(株))に入社。2008年6月、同社代表取締役社長に就任。趣味はマラソン。関連キーワード
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