2024年12月26日( 木 )

イオン原店跡地 新たな商業施設へ

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 イオン原店(福岡市早良区)が、賃貸借期間の満了や施設老朽化により、来年1月に閉店する。イオン原店は、1976年10月に「ダイエー原店」として開業したが、産業再生機構支援によるダイエーの経営合理策の一環で、2005年10月に閉店した。07年3月に「原サティ」として再開、その後、イオンが「ジャスコ」「サティ」の店名を「イオン」に統合したことで「イオン原店」となった。

 1976年10月に完成したこの施設の登記簿には、福岡地所を経て九州リースサービスを所有者とし、ダイエーを債権者とする抵当権、ダイエーを債務者、銀行を債権者とする抵当権、ユニードを債権者、福岡地所を債務者とする抵当権など、ダイエーを中核にこれまでの歴史が刻まれている。その後、信託され、福岡地所をメインスポンサーとする福岡リート投資法人が運用していたが、不動産市場の好転を受けて16年9月に大和ハウス工業の完全子会社・ダイワロイヤルへ37億円で売却されていた。

 気になるのはイオン原店の閉店後だが、ダイワロイヤルとイオン九州は今後の方向性について協議しているようだ。協議の詳細は不明だが、建物は解体され、イオン九州が核テナントとなる新たな商業施設がダイワロイヤルにより開発される見通し。

 今年11月には「MARK IS 福岡ももち」が開業するほか、青果市場跡地(福岡市博多区)では九州初出店の「キッザニア」などが入る大型商業施設が21年度の開業を見込むなど、市内では商業施設の開業が相次ぐ。イオン原店跡地は3km圏の商圏人口が約30万人といわれており、立地を生かした商業施設となることを期待したい。

【永上 隼人】

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