
大手パチンコ・スロットメーカーの(株)ユニバーサルエンターテインメント(JASDAQ上場)は6日、同社の元取締役会長、岡田和生氏が、複数の賄賂に関する容疑・罪状で、香港ICAC(※)に逮捕されたと発表した。
同社の発表によると、2018年8月現在、岡田氏はICACの管理の下、保釈中。
同社は、岡田氏が約20億円の不正な資金流用を行っていたとして(詳細はコチラ)、17年11月27日付で東京地裁に岡田氏に対する損害賠償請求訴訟を起こしていた。また、同社子会社で香港法人のTiger Resort Asia Limited も、同年12月27日付で、香港特別行政区高等法院に損害賠償請求訴訟を起こしている。
カジノ関連事業のライセンスの取得・維持にあたっては、経営者および株主に“不適格者”が存在する場合、ライセンスが失効する可能性がある。規制当局であるゲーミング委員会が、岡田氏が17年6月29日付で同社取締役を退任済みであることをどう判断するかが今後の注目ポイントとなりそうだ。
同社は、岡田氏とは一切関係がないとしているが、「開示が必要な事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします」と述べている。
※香港ICAC:正式名称Hong Kong Independent Commission Against Corruption。香港の警察組織とは独立した捜査機関。
【代 源太朗】
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