2024年12月24日( 火 )

来年4月に経営統合するふくおかFGと十八銀行が株式併合

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 全国証券取引所は、「売買単位の集約に行動計画」を公表し、上場する国内の会社の普通株式の売買単位(単元株式数)を2018年10月1日までに100株に統一することを求めていた。

 東証・福商に上場する九州地銀(FG・FHを含む)13行のうち、株式併合を済ませていなかったふくおかFG、十八銀行および豊和銀行の3行が10月1日に実施し、全行が出そろうことになる。

単元株式数の変更について

 ふくおかFGと十八銀行および豊和銀行は、5月に開催された定期株主総会で株式併合することを承認されている。

◆ふくおかFG
・株式併合の割合   普通株式5株を1株に併合する
・株式併合の効力発生日  2018年10月1日
・発行可能株式数  18億株(変更前)→3億6千株(変更後)

◆十八銀行
・株式併合の割合  普通株式10株を1株に併合する
・株式併合の効力発生日  2018年10月1日
・発行可能株式数  4億1千万株(変更前)→4,100万株(変更後)

◆豊和銀行
・株式併合の割合  普通株式10株を1株に併合する
・株式併合の効力発生日    2018年10月1日
・発行可能株式数  3億6千万株(変更前)→3,600万株(変更後)

九州地銀18行について

(1)グループ(FG・FH)
・ふくおかFG  福岡銀行・熊本銀行・親和銀行
・西日本FH  西日本シティ銀行・長崎銀行
・九州FG  肥後銀行・鹿児島銀行
・山口FG  北九州銀行

(2)単独銀行 福岡中央銀行・筑邦銀行・十八銀行・佐賀銀行・佐賀共栄銀行・大分銀行・豊和銀行・宮崎銀行・宮崎太陽銀行・南日本銀行

株価推移について

 【表1】は東証一部(福証)に上場する九州地銀(FG・FHを含む)8行。 【表2】は福証に上場している5行(佐賀共栄銀行は未上場)の株価推移表である。
 株式併合の実質効力発生日は実質9月28日であり、株式市場では9月26日の売買から、株価表示が変わっている。ふくおかFGは5倍の3,230円(前日比▲20円)。十八銀行は10倍の3,990円(前日比+40円)。豊和銀行は10倍の750円(前日比▲30円)となっており、ふくおかFGと豊和銀行はほろ苦い出足となったようだ。来年4月にふくおかFGと十八銀行が経営統合し、2020年4月に十八銀行と親和銀行が合併する予定となっている。これから2020年3月期の中間決算の発表が控えており、その内容次第で株価は変動することになりそうだ。

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【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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