【2018福岡市長選】現職・高島氏と新人・神谷氏の一騎打ちに~議論は深まるか?
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4日、任期満了にともなう福岡市長選挙が告示され、18日の投開票まで14日間の選挙戦が始まった。立候補者は、いずれも無所属で、届出順に共産党市議団事務局長の新人 神谷貴行氏(48)=共産党推薦と、現職の高島宗一郎氏(44)の2名。
高島氏は、「福岡の成長進行中!!」をスローガンに、出陣式で人口増や税収増、国の特区を活用した起業支援を2期8年の実績として強調。「都市の成長と生活の向上の好循環を確固たるものにしていく」と、3期目に臨む決意を語った。今回の選挙戦、高島氏は政党の推薦を受けず、普段会えない市民の声を拾うとして市内各地を遊説する方針。
一方、神谷氏は、「1%のためでなく99%のための政治」をスローガンとし、出発式で今回の選挙で以下の3点を争点にあげた。
1つ目は、高島氏が「私の夢」として公約にも盛り込んだ、博多駅からウォータフロント地区、天神地区を結ぶロープウェイ計画の是非。神谷氏は、市民の46.5%が年収300万円未満(低所得世帯)という実態をあげ、単身世帯への家賃補助や市営住宅の整備などに予算を充てるべきと主張。
2つ目の争点とする「福祉のあり方」では、町内会長の経験から“支える福祉”として町内会やボランティアに任せようとする現市政の方針を批判し、現行の高齢者乗車券の拡充を訴える。
3つ目は、高島氏が政策面で追従している国政・安倍政権の是非。神谷氏は、憲法9条の改正反対と原発稼働反対について「国政にモノをいう」と宣言した。
言葉少なげに、これまでの市政の方向性に強固な自信を見せた高島氏と、現市政の継続に待ったをかけた神谷氏。神谷氏側は、告示前に公開討論会の開催を高島氏側に呼びかけたが、高島氏側からの応答は今までのところ一切なく、内容証明郵便で送付した公開討論会の誘いは、不在として返ってきたという。神谷氏側は、「意見が合わなくても、市政について建設的な議論ができるはず」と、今後も呼びかけを続ける考えだ。
【山下 康太】
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