2024年11月29日( 金 )

セックスロボット登場~進化するロボット(前)

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日韓ビジネスコンサルタント 劉 明鎬 氏

 ロボットと人間の恋愛は、すでに多くの映画や小説で描かれているが、それが現実のものとなりつつある。近年、ロボット技術と人工知能の研究が急速に進んでいる。これまで、人間とロボットの関係は、主に仕事を媒介にして成り立っていた。人間はロボットに仕事を与え、ロボットはその仕事を処理するという関係であり、現在、多くの産業ロボットが活躍している。

 ところが機械学習をした最新のロボットは、与えられた単純作業をこなすだけではなく、相手を認識し、反応するのはもちろん、音声認識機能により、ある程度人間と自然な会話をすることができるようになった。将来、ロボットは人間と協調して仕事をする機会が増えると予想され、人間とロボットとの関係はどうあるべきかについての議論がされ始めている。
 ロボットが人間と共生するためには今後、人間の気持ちを汲み取って発言、行動する能力が求められる。ロボットがそのような能力を備えるようになると、人間とロボットが恋愛したり、性交渉したりすることも現実になってくるだろう。

 今回はセックスロボットの登場について取り上げてみる。Aは帰宅しても家に誰もいないので、友人とお酒を飲んで自宅に帰ることが多かった。しかし、最近Aはまったく飲みに行かなくなった。なぜなら帰宅すると、優しく迎えてくれる金髪美女がいるからだ。その美女とは、いわゆる人工知能搭載のセックスロボットだ。もう1人の例を挙げよう。Bは結婚10年目の今年、夫と離婚した。夫のセックスロボット購入が離婚の原因である。セックスロボットを購入した夫は、妻と過ごす時間が減り、そのうち妻を相手にしなくなった。そして、その後、離婚に至った。これらはあくまでもつくり話だが、現実になる日もそう遠くはないだろう。

 セックスロボットは2009年から開発が始まったようだ。アメリカのカリフォルニア州にあるアビスクリエーション社は、セックスロボットを制作している会社で「リアルドール」というロボットを出荷している。ロボットは特殊シリコンでできており、美しい容貌で簡単な会話ができ、体温を維持するためのヒーターと、タッチに反応するセンサーが内蔵されている。

 このセックスロボットは、世界最大のIT展示会であるCES2018にも出品された「ハーモニー」だ。「ハーモニー」は顧客と冗談交じりの会話もでき、状況に応じて顔の表情を変えることができたので、とても関心が集まった。販売価格は8,000ドルから10,000ドル程度だという。

(つづく)

(後)

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