遠隔操作のスロットで規制を回避~リアル店舗は不利?
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規制強化の影響もあり、市場規模が縮小傾向にある遊技業界。業界を末端で支えるユーザーが“勝ちづらく”なっており、今後も市場の縮小傾向は続くものと考えられる。そんな逆風の中、業界を苦しめるこの“規制”へのある見解が注目されている。
公安からの回答
インターネットを通じて、スロット機で遊ぶ――この遠隔操作型の遊技サービス『AmuLIVE(アミュライブ)』で話題の(株)IoTエンターテインメント(東京)が、7日、国家公安委員会(以下、公安)から得た公式回答を発表した。
同社が公安に照会した内容は、AmuLIVEのフランチャイズ展開が「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下、風営法)」の第2条第1項第5号(※)に規定された営業に該当するか否か。この照会に対する公安の回答は、ずばり「同法の規定による規制を受けないと解して差し支えない」というもの。つまり、通常のパチンコホールが対応に追われている規制強化の煽りを気にする必要がないのである。
ポイントは客の現場不在と射幸心
AmuLIVEは、倉庫などの施設内に陳列されたスロット機を、ユーザーが自宅など遠方からインターネットを通じて遊技できるというもの。スロット機がある場所に出向く必要がないため、ユーザーにとっては時間や場所を気にすることなく好きなスロット機を遊技できるというメリットがある(目押しにも対応しているというから驚きだ)。
同サービスが、基本的にはスロット機を遊技するというものでありながら風営法の規定による規制を受けないのは、ユーザーが“直接”スロット機を遊技するわけではないからだ。また、景品交換の内容も関係している。
同サービスを利用するには専用のポイントが必要で、これは現金で購入することができる。遊技で勝利すればポイントがたまり、たまったポイントは今後抽選により高設定(当たりやすい)のスロット機を優先的に確保できる権利などと引き換えていく予定。これがリアル店舗における景品交換にあたる。なお、“ポイントの現金交換は実施されない”。射幸心は煽られにくいわけだ。
バラエティに富む景品の数々――ここに、リアル店舗の強みがある。この差が埋まらない限りにおいて、リアル店舗がなくなることはない。遊技愛好者は、遊技を楽しむと同時に、“お小遣い”も増やしたいのだ。
【代 源太朗】
※風営法第2条第1項第5号:スロットマシン、テレビゲーム機その他の遊技設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊技に用いることができるもの(国家公安委員会規則で定めるものに限る。)を備える店舗そのほかこれに類する区画された施設(旅館業その他の営業の用に供し、又はこれに随伴する施設で政令で定めるものを除く。)において当該遊技設備により客に遊技をさせる営業(前号に該当する営業を除く。)
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