シリーズ・地球は何処に向かう、日本人はどうなる(7)~通信障害で文明社会があえなく瓦解
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近未来を暗示した4時間半
ソフトバンクの通信機能が完全に麻痺した昨日6日の4時間半弱(同社発表によると午後1時39分ごろから~午後6時4分まで障害が発生)の間、全国のソフトバンクユーザーたちは恐れ慄いたことだろう。
電話は通じない、メールはストップ、ラインは利用不能、ヤフー検索には反応がない。携帯頼みの生活をしていた人々に強い苛立ちとストレスが溜まったことは間違いない。筆者もとても困った。午後3時に帰社し、14日の古賀新市長のお祝い会の案内を30名に送る予定だった。まずはメールで告知して後で出欠を打診するファックスを送る段取りだったのだが、まったく連絡がつかない。時間の経過とともに他社の携帯利用者には通じることが判明した。また、我が社の若手世代の大半はソフトバンク携帯を利用していることもわかった。通信不能状態だったのはソフトバンクのみだったのだ。
確かに通信障害があった約4時間半の間、筆者自身も苛立った。しかし、冷静になって、この障害の影響を大局的に考えてみた。「金融機関での通信取引で支障が出たら致命的な影響が出るな」と直感した。考えれば考えるほど「12時間、半日も通信障害が続くなら生活、ビジネス、治安、公務、あらゆる分野が大混乱に陥る」という結論に達した。極論すると「現代文明社会なんて、あえなく木っ端微塵になる」とわかったのである。
謀略かソフトバンク独自の欠陥なのか?
「なぜ?ソフトバンクだけに障害が発生するのか」という疑問が残る。まさか誰かの謀略か?
オーナー・孫氏の動きは派手で大胆、打つ手がことごとく当たる。嫉妬が孫氏に向けられることもあるだろう。孫氏は世界で名だたる投資家にもなった。最近ではサウジアラビア王国と組んで投資ファンド10兆円を立ち上げた。そのサウジアラビア王国の皇太子が政府批判をしていた記者殺害を命じたという批判が高まっている。だから、狙い撃ちをされたという謀略説の信憑性が高まる。ただ冷静に判断してみると、やはり原因はソフトバンク独自の欠陥に帰結するのではないか!!お粗末すぎる通信設備の管理水準を露呈しただけなのだ。そのお粗末さが経済活動に支障をきたしてしまった。孫オーナーの運も尽き果てたと思わざるを得ない。
今回の通信障害で切実に感じたことがある。(1)悪意をもてば日本全体の携帯通信システム機能を麻痺させることは容易なこと、(2)現代の高度な文明社会を崩壊させるのは訳がないことを知ったこと、(3)便利さに馴れるとそのツケは100万倍になって返ってくる、ということだ。
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