くるり九州ひたすら歩く旅~九州一周、完歩を目指す(21)
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国道3号線と10号線をひたすら歩く“九州一周完歩”の旅。歩行距離は実に833kmにおよぶ。週末を利用しつつ、実際に現地に赴き九州の大動脈を歩く旅。ゴールは神武天皇が東征の際、御舟出した地との伝説が残る町、日向市美々津に決定。残るはJR田野駅から北上し、宮崎市を通る道のみ。完歩を目指す最後の旅となった。
9月22日(21日目)
JR田野駅から高鍋駅まで~43.8km
宮崎県高鍋町内にあるビジネスホテルの予約が取れたので、今回は、JR田野駅から高鍋駅までをコースに設定。宮崎市内を抜けて海沿いの10号線をひたすら歩く最後の旅となる。金曜日の夕方、いつものように仕事を終え、福岡から旅のスタート地点へと向かう。今回は8月26日に到着して以来のJR田野駅である。福岡から高速道路を利用しても到着は深夜となり、駅周辺は静まり返っている。しかも、にわか雨が降っており、足元と視界が悪い。旅の最後にケガだけはしないように用心を重ね、まずは宮崎市を目標とする。
歩き始めて1時間ほどで雨も上がり、宮崎自動車道と日豊本線に沿う国道269号線をひたすら北方面へと歩く。虫の音が聞こえ、深夜の空気はひんやりとしており、秋の気配を感じさせてくれる。あれほど、汗をかいていた夏が、はるか昔のことのように思える。
加納交差点から269号線は郊外に向かい、車線も対向4車線となった。歩道は広くなり、道も明るくきれい。このまま、大淀川を越えて市街地にある本来の10号線と合流する予定にしていた。だが、このまま郊外を歩くのも面白くないので、大坪町交差点から市街地へ向かうことにした。
市役所と県庁が近く、市内のメインストリートである国道220号線を歩くことに。夜の明かりに照らし出される道路沿いのフェニックスが南国宮崎にいることを実感させてくれる。宮崎県庁を右手に歩くと国道10号線の標識が見えた。本来のコースに戻ったのだ。10号線沿いのJR日向住吉駅を通り過ぎたのは午前4時。夜明けまであと数時間しかない。ポイントとなる一ツ橋川を超えた所で夜が明け、交通量が多くなってきた。JR日向新富駅付近では始発らしき列車が通る。今日の到着地である高鍋駅までは海外沿いの直線道路が続き、風景の変化が乏しい。そのうえ陽は上がり、しかも、猛烈な日差しを遮る建物などはない。暑さに耐えながらも午前8時過ぎに高鍋駅に到着した。
田野駅まで車を取りに行き、予約していたホテルについたのは昼前のこと。今回の旅で、とくに苦労したのは、宿の手配。なんせ、通常のホテルのチェックインは午後3時頃、午後10時前後にチェックイン可能なホテルが少なかったからだ。体を休めつつ、高鍋町の街並みを見ながら夕食をとる。数時間後には、ついに最後の旅が始まる。
(つづく)
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