2024年12月21日( 土 )

通期業績、下振れのおそれも 上場5社の第3四半期計画達成率

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 2月期決算上場5社の第3四半期(2018年3~11月)段階での通期予想に対する達成率を調べたところ、売上高は72~74%台で大きな差はないが、経常利益は最高のイズミ67.2%から最も低いマックスバリュ九州53.5%まで開きがあった。12月商戦は前年同月比で4社が減収になっており、売上、利益とも下振れ懸念が残る。

 流通企業の収益は第4四半期(12~2月)の比重が高い。

 営業収益は第3四半期末で各社とも達成率7割を超えた。ただ、年間最大の稼ぎ時である12月商戦は、リテールパートナーズを除く4社が前年同月比マイナスだった。通期では予想に届かない企業が出る可能性がある。リテールは月次売上増減率を公表していない。

 イオン九州は第3四半期後、通期予想を下方修正し営業収益は90億円、経常利益は11億円から1億円に引き下げた。修正前の営業収益達成率は70.8%だった。同社は昨年も第3四半期後に下方修正しており、見通しの甘さが指摘される。

 経常利益の計画達成は12月商戦に左右されるところが大きい。減収で売上総利益も減少したと予想され、第3四半期での達成率が低い企業は厳しいといえそうだ。

<第3四半期での計画達成率>
イズミ・・・・・・・・・・・営業収益72.1%、経常利益67.2%
リテールパートナーズ・・・・営業収益74.8%、経常利益67.0%
イオン九州・・・・・・・・・営業収益73.7%、経常利益―
マックスバリュ九州・・・・・売上高74.7%、経常利益53.8%
ミスターマックスHD ・・・・営業収益73.4%、経常利益62.7%
(注)イオン九州は通期予想修正後の達成率で、経常利益は赤字に貯め算出不可。

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