九州地銀の2019年3月期 第3四半期を検証する(1)
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九州地銀18行(FG・FHを含む)の2019年3月期第3四半期(2018年12月期)の決算が出揃った。2月4日(月)、西日本FHと南日本銀行がトップを切って発表。3連休明けの12日(火)に九州FGと大分銀行が発表し、残りは豊和銀行だけとなった。
そのため12日の夕方、「決算発表していないのは豊和銀行だけとなっているが発表は何日か」と担当に電話すると、「当初2月8(金)日を予定していたが、新たに導入したシステムに不具合が生じて遅れてしまった。明日13日午後3時半に発表する」との回答があった。
【表1】を見ていただきたい。過去3年の第3四半期発表日の推移表である。
<この表から見えるもの>
◆東証上場企業は45日以内に決算発表することを上場ルールとして求められている。九州地銀で東証に上場しているのはふくおかFG、西日本FH、九州FG、佐賀銀行、十八銀行、大分銀行、宮崎銀行、北九州銀行を傘下にもつ山口FGの8銀行(FG・FHを含む)。
・福証上場銀行は福岡中央銀行、筑邦銀行、豊和銀行、宮崎太陽銀行、南日本銀行の5行で、未上場は佐賀共栄銀行一行だけとなっている。
◆相対的に見ると、佐賀銀行と南日本銀行の決算発表は早く、大分県の大分銀行と豊和銀行の二行が遅いのが目に付く。<まとめ>
決算発表日を見ると、東証の発表ルールは守っているものの、それぞれの銀行に温度差があるようだ。人口の減少にともなう地域経済の衰退および日銀のマイナス金利政策の影響を受けて、地銀の経営は厳しさを増している。だからこそ少しでも早く情報を提供することが求められているといえよう。たかが決算発表日ではなく、その発表日が早い銀行ほど、「地域とともに生きようとする姿勢を示している」といえるのではないだろうか。(つづく)
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