福岡市、保育士に補助金最大180万円 喜びと同時に悩む園経営者
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「本当にありがたい話だが、悩みが増えることになりそうだ」――そう呟くのは福岡市内で複数の保育園を経営するAさん。
2月13日、福岡市は2019年度一般会計当初予算案を発表した。予算には市内の民間保育施設で働く保育士の奨学金の返済補助を盛り込んだ。補助額は1人最大180万円。全国的に見ても異例の待遇だが、喜びと同時に新たな悩みを抱える保育園経営者もいる。
この補助の対象は福岡市内の民間認可保育園の保育士が対象だ。同市内にあっても、認可外保育園の保育士は対象外。なお、認可保育園であっても、奨学金の返済期間が半分を過ぎている場合は対象外となる。働き始めて年数が立たない人材の確保が目的となる。
Aさんが福岡市内で運営する保育園には、認可保育園もあれば、認可外もある。悩みのタネは、同一法人が運営する園において、保育士の待遇の差に大きな開きができてしまうからだ。
「不公平だと訴えてくる認可外の職員も出てくるだろう。中には、同じグループ内の認可保育園に異動したいと申し出る職員も出てくるだろう。叶わなければ、別法人の認可保育園に転職するという恐ろしい選択もあり得る」
わずかな待遇差にも敏感に反応する職員もいるため、Aさんは頭が痛いという。
【東城 洋平】
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