旧ハイアットリージェンシーをリニューアル、「THE BASICS FUKUOKA ザ・ベーシックス福岡」2020年3月開業
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福岡地所グループにおけるホテル事業を担当している(株)エフ・ジェイ ホテルズ(福岡市博多区)は、今年5月末に閉館した旧「ハイアット リージェンシー 福岡」を、新たなコンセプトの自社オリジナルブランドホテル「THE BASICS FUKUOKA ザ・ベーシックス福岡」として、2020年3月にリニューアルオープンする。
「ハイアット リージェンシー 福岡」は1993年7月に開業した高級ホテルで、ポストモダニズムを代表する建築家であるマイケル・グレイヴス氏が設計を手がけた大胆で個性的なデザインの建物が特徴。博多駅から徒歩約8分という好立地に加え、ホテルの美しさや充実した設備、スタッフのホスピタリティ溢れる細やかなサービスなどにより、開業以来、多くの宿泊客に愛されてきた。だが、ハイアット・インターナショナル・コーポレーションとの契約満了にともない、今年5月31日をもって閉館。そのため同社では、6月から改装工事とともに、自社オリジナルブランドホテルとしてのリブランドを進めてきた。
新たな「THE BASICS FUKUOKA ザ・ベーシックス福岡」は、同社が運営する最上位ホテル「グランド ハイアット 福岡」と、宿泊特化型の「フォルツァ」との中間に入るホテルブランドという位置づけのプレミアム宿泊特化型のホテル。ブランド名には、これからのホテルの「基礎・基本」となる新しいホテルを創造したいとの想いが込められており、「INTELLECTUALS WORLD」をコンセプトに、より上質な滞在を通じて、既存のホテルにない新しい体験や世界観を提供していくとしている。
今回のリニューアルでは、マイケル・グレイヴス氏設計の建物外観にはあまり手を加えず、基本的には内観中心の改装となる。
高さ約42mの吹き抜けが特徴的な円形ロビーには、「Bibliothèque de la Terre~世界をめぐるライブラリー」をテーマにしたライブラリーを設置する。12本の円柱を利用して高さ約8mの書架を6本設置し、日本の伝統的な季節の移ろい「七十二侯」をモチーフに、四季の繊細な美しさと文化を表現する書物などを中心に約5,000冊を収納。これらの書物は、実際に手にとってロビーや専用ラウンジ、客室などで読むこともできる。
また、すべての客室の内装や水回りの工事を行うほか、家具・備品を一新。50m2以上の客室の新設に加えて、既存の客室2室を1室に改装するなどして1室あたりの面積を拡大することで、客室数は以前の246室から238室へと減少するが、より上質なホテル滞在を求める多様な宿泊ニーズに対応できる環境を整える。
そのほか、ゲスト専用ラウンジやフィットネス施設、バンケット・ウエディング施設、レストラン、カフェ、美容室なども館内に備える。
なお、ホテルのリニューアルオープンは20年3月を予定しているが、予約受付は今年10月から開始予定となっている。同社の担当者は「新たなホテルの詳細についてはこれから詰めていきますが、上質な滞在によって福岡への旅がもっと楽しくなるような、既存のホテルとは違ったかたちのホテルにしていきたいと思います」と語る。
【坂田 憲治】
<ホテル概要>
THE BASICS FUKUOKA ザ・ベーシックス福岡
所在地:福岡市博多区博多駅東2-14-1
構 造:地上13階・地下1階
客室数:238室
開 業:2020年3月予定
予約受付:2019年10月開始予定法人名
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