スマホオーダー「スマホdeくら」導入開始 福岡は8月下旬から
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回転すしチェーン「無添くら寿司」を全国に展開するくら寿司(株)(本社:大阪府堺市、田中邦彦社長)は16日、スマートフォンを活用した新サービス「スマホdeくら」を「新世界通天閣店(大阪府)」と「池袋サンシャイン60通り店(東京都)」の2店舗に導入した。今後、各地域の店舗に導入を進めるという。
同社専用アプリをバージョンアップし、従来「時間指定予約」としていたサービスを「スマホでテーブル予約」に名称変更。20年10月までに各店順次導入される自動案内機と連動し、アプリで予約して自動案内機でチェックインすれば、店員を介することなく席につける。今後新たに追加していくサービスは「スマホで注文」「スマホで決済」「スマホでお持ち帰り」の3種。
・スマホで注文
来店客が個人のスマホアプリからメニューの注文ができる。スマホは6台まで連携可能で、グループ客がそれぞれのスマホで画像付きメニューを確認し注文できるため、家族で店舗のタッチパネルを見上げることや、自分の注文順を待つこともなくなる。連携したスマホごとに個別会計や合算会計にも対応しており、席の順番待ちの間に商品を選んで事前に注文しておくことも可能。サイドメニューは対象外だった「ビッくらポン!」は、アプリからの注文で、サイドメニューも含めて税別500円ごとに1回利用可能となった。「スマホで注文」は9月末までに約250店舗に導入予定で、九州では8月下旬に福岡県の店舗に導入を計画しているという。
・スマホで決済
「LINE Pay」「楽天ペイ」での電子決済を予定しており、全店舗に9月末までに導入予定。・スマホでお持ち帰り
従来電話受付のみであった「お持ち帰り」にスマホアプリで対応する。注文ミスや電話対応の人員が削減できる。全店舗に11月上旬までに導入を予定している。同社は、サービス導入で顧客の利便性改善とともに、店舗側の作業削減、効率化を行うとしている。また「スマホで注文」では、注文がスムーズになることで客滞在時間が1組あたり5分短縮すると想定しており、客席回転率の向上を見込む。また消費増税の軽減税率で増加が予測されている持ち帰り需要への対応としても効果を期待している。
【吉田 誠】
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