スーパーマーケット 表の事情と裏の事情(1)~人口減、高齢化、少子化 縮小する市場規模
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経産省や業界団体の調査でアメリカ同様、我が国でも小売店舗の数が減少に転じているという。24時間営業も見直す動きも出始めた。
Eコマースの台頭と人手不足がその大きな要因といわれるが、消費そのものが停滞、あるいは減少傾向にもしていることも原因である。
市場の規模拡大は小売業にとってある意味で万能薬である。店舗の自然増という競争環境の激化につながる状態を緩和してくれるからだ。
だから市場規模の拡大がなくなると店数が増えれば増えるほど1店舗あたりの売上が小さくなる。言い換えると「売り上げ増という癒し」がなくなるということだ。
売上増加という緩衝がなくなれば当然、経営環境は厳しくなる。それまで利益が出ていた店舗が不採算店舗に変わり、不採算店の赤字幅はより大きくなる。
対策は改装や業態転換だが、それでも改善ができないと残された道は閉鎖しかない。店舗数が減り始めたという現実は競争レベルが極まったことを表している。
【筑前 太郎】
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