トップアスリートほど意識する 体のパフォーマンスを高める(前)
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(株)R-body project
米国でトレーナー資格を取り、トップアスリートのトレーニングや業界の動向を見つめるなかで、パフォーマンスが高い体づくりの土台となる「コンディショニング」にいち早く注目した代表取締役社長・鈴木岳氏は、2003年に(株)R-body projectを創業した。同社のトレーナー歴10年の高田章史氏に、パフォーマンスの高い体づくりとトレーニング業界の展望を聞いた。
トップアスリートほどコンディショニングを実践
トップアスリートだけでなく一般の方にも「最高のパフォーマンス」を保てる体づくりを提供したいと(株)R-body project(アールボディプロジェクト)を代表取締役社長・鈴木岳氏が創業したのは、今から15年前のことだ。
鈴木氏は、スポーツ選手のケガを見たり、リハビリをする「アスレチックトレーナー」の資格を米国で取得した後に、日本でトップアスリートのトレーニングを行ってきた。そしてフィットネス業界の現場では、多くの人が、肩や腰に痛みを抱えながらスポーツやトレーニングをしていることを知る。
肩や腰など痛くなったところだけを治しても、痛みを引き起こす根本原因を突き止めて治さなければ、また痛くなって治療をすることになる。しかし、その考え方は当時、時代の先を行っていた。そのため、筋トレやダイエットなどの体を鍛えるフィットネスの現場では、痛みの出ない体づくりをするというコンセプトはなかなか理解が得られず、実現できなかった。
そこで、フィットネス業界に新しい流れをつくりたいと、体の機能を高める施設としてR-body Conditioning Center(アールボディ・コンディショニングセンター)を鈴木氏は始めた。同社のトレーナー歴10年の高田章史氏は、「トップアスリートほど、筋肉の力をつけるだけでなく、ケガの予防のための体づくり=コンディショニングをしている」という。
負担のない体の動かし方を身につける
たとえば、ゴルフで飛距離を伸ばしたり、腰が張るのが気になる場合はどうしたらいいのだろうか。
「ゴルフは腰をひねって使うスポーツのイメージがあるが、実際にスイングするときに動かしているのは、首と腰の間にある背骨(胸椎)と、腰と足の境目にある股関節だ。腰の骨は動かないので実際にはひねることができず、無理をして腰を回してしまう人が多い」と高田氏は話す。
ゴルフのパフォーマンスを上げるには、筋肉の力をつけるのはもちろん大切だが、体に無理をかけない正しい動かし方を身につけているかどうかも大きいという。また、体に負担をかけない動かし方がわかると、運動しても痛みも出にくく、体も使いやすいという。
肩こりは首の後ろの筋肉が固くなることが原因だ。デスクワークで肩が前に入ると、腕と腕の間にある背中の肩甲骨が左右に広がってしまう。そうすると、背中が丸くなり、頭が前にくるので、首の後ろに力がかかって固くなりがちだ。肩でも腰でも痛みを治すことは必要だが、治した後も負担がかからない体の動かし方を身につけることが必要だ。
メンテナンスは歯みがきと同じ
今の体調をより良くして、元気でいるためにしていることは、サーフィンなどのスポーツだったり、映画を見ることや読書だったりと人によってさまざまだ。しかし何をするにしても、普段の生活は体を使うこととは切り離すことはできない。だから、痛みなくパフォーマンスの高い体で快適に過ごすためには、「虫歯にならないように歯みがきをして歯医者でメンテナンスをするように、日々体を整えることが欠かせない」と高田氏は話す。
スポーツをしたり生活をするための土台を整えるのが、「コンディショニング」だ。そのためには自分の体の現状を知り、その改善のためには何が必要なのかを教えてくれる場所に行って体の「整え方」を覚えるのが一番。R-body projectが運営するR-body Conditioning Centerは、すべての人が自分の体と対話できるようになるための学びの場でありたいと考えている。
(つづく)
【取材・文・構成:石井 ゆかり】所在地:東京都渋谷区広尾1-3-14 ASAX広尾ビル2F
TEL:03-5447-1122
FAX:03-5447-1126
URL:http//www.r-body.com関連記事
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