「ヒガシ」という枠を超え新しい地域イベントへ「ザ東フェス」(後)
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あの有名人OBも快く支援し大きな力に
――有名人OBも賛同して参加してくれているそうですね?
梅野 当校はスポーツ選手やアーティスト、芸人ら、多くの有名人を輩出していますが、とくに海援隊の千葉和臣さんには初回からノーギャラのボランティアで歌ってもらい、協力いただいています。第3回の時には俳優の田口浩正さんがバンドを組んで出演しましたし、キックボクシングフライ級世界チャンピオンの石井一成さんも登場してもらいました。
FM福岡にもOBがいて開催告知に協力してもらいましたし、ポスター制作もOBが手がけたものです。
「ヒガシ」を超えて広がる人のつながり
――第3回はOBの枠を超えて輪が広がったと聞いています。
梅野 そうなんです。先ほどいいましたように2回目の時、OB以外も出店したいという声をいただき、地域に恩返しできるフェスティバルに育てたかったので3回目からは福岡市中央区の須崎公園に会場を移して会場面積を広くし、OB以外の協賛者・出店者の数を増やしました。第3回パンフレットの出店者名横に卒業期ではなく「うめ組」と書いているのは、OBじゃないけれど、このフェスティバルの趣旨に賛同して参加してくれた方たちで、私の苗字から一字取って名付けた団体なんです。
また、出店メニューにも工夫しまして、営利目的ではないため1品ワンコイン以下で提供してもらい、たくさん試食できるようにしました。
こうした取り組みが功を奏し、3,500人ほどの方に来場いただきました。ステージイベントも充実し、海援隊の千葉さんや田口さんらに参加してもらったほか、地元タレントの山本華世さんにも登場してもらいました。どうして女性の華世さんがと思われるかもしれませんが、これが輪の広がりを感じさせる出来事でして、OBの知り合いが華世さんの知り合いでという感じでつながっていったんですね。なるほど、人と人はこうして結びついていくんだなと実感した次第です。
華世さんは中村学園のOBなので、うれしいことにこのご縁をきっかけに中村学園さんともお付き合いが始まりました。先々は同校とのコラボレーションを考えています。
いつでも気軽に集まれる「東横丁」構想も
――今後の展望をお聞かせください。
梅野 来年は今年以上に大々的に開きたいですね。というのは、福岡市は観光資源が意外に少ないので食文化をもっと前面に出し、「ザ東フェス」をきっかけに屋台祭りのようなイベントに発展していければとの思いがあるからです。
また、この活動に賛同していただくことで「ヒガシ」という枠を超え、家族や地域に広がっていって、いろいろな地域の活性化につなげてほしいとも願っています。
もう1つ、全国には同窓会・OB会が「ザ東フェス」のように精力的に活動している学校がいくつもあるのですが、もっと多くの学校でもやってほしいとのメッセージも込めています。
その一方で、OBが集まりやすい場所に常設的な「東横丁」のようなものも構想しています。当校のような私学のよさは先生の転勤が少なく、いつ来ても恩師に会えることです。当校は博多駅や空港に近いので出張の合間に恩師や学校を訪ねてくるOBが多いのですが、そういったOBとのつながりを強めるためにも気軽に訪ねられる常設の「場=横丁」があれば楽しいなと思っています。
(了)
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