堅実・共存共栄の理念で事業を構築
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旭コンクリート工業(有)/アサヒ商事(株) 代表取締役社長
旭 環治 氏
(東福岡高校 19期生)生コン製造および生コン・セメント・コンクリート二次製品などの販売を手がける、福岡県糸島市の旭コンクリート工業(有)・アサヒ商事(株)。本社所在地である糸島市を中心とした福岡県西部地区を中心とした商圏で、事業を展開する。両社の代表取締役社長・旭環治氏は2代目で、柔軟かつ堅実な姿勢と共存共栄の理念で事業を構築している。
福岡西部地区が基盤
旭コンクリート工業(有)は、1961年3月に創業し、63年1月に法人改組した生コンクリート製造業。アサヒ商事(株)は、82年6月に設立されたアサヒブロック(株)が前身で、生コン・セメント・コンクリート二次製品および建設資材などの販売を手がける一方、旭コンクリート工業の商社的な存在となっている。先代の旭要一氏は、現代表の旭環治氏の実父である。先代の逝去によって現代表の環治氏は、84年に26歳の若さで代表に就任した。先代の築いた経営基盤である糸島市を中心とした福岡西部地区が、同社の営業の基盤となっている。
強い結束と堅実、共存共栄
同社の社員一同は「よく働く」という印象が強い。顧客や取引先などへの応対も快活で、迅速かつ丁寧である。同社一同の強い結束力とともに、明確な方向性が浸透したうえで日々の業務に取り組んでいることがわかる。そして堅実な姿勢である。
「先代からの教えで“機を熟すのを待て”という言葉を、常に守ってまいりました。また、それに関連して“引くことの勇気”の大切さも教えてもらいました。だから本業以外の仕事に手を広げずに、コツコツと堅実に仕事ができてきました。その先代の教えを守り、役員・社員の結束力によって当社は地道ながら進化しております。お客さまや取引先の方々のおかげで、支えられ、今日に至っております」(環治氏)と同社の経営の理念と姿勢について語る。
また、同社の事業展開においては『共存共栄』の心で構築している。
同社は利得のみに走るような営業展開は行っていない。強引な市場への参入による価格のダンピングなどによって営業攻勢をかける会社が散見されるなか、同社は長年培っている福岡西部地区のエリアで営業を続ける。
「生コンの製品特性上、エリアをきちんと守ることが肝要です。自社の営業のためだけにほかの地域にまで参入してやってもお客さまのためにならないし、自社のためにも何らプラスになりません。これからもこの経営姿勢は不変です」(環治氏)と、同社の姿勢を鮮明にしている。
旭代表と同社一同は、先代の遺した教訓と財産を確実に継承し、より進化させているのだ。
【河原 清明】
<COMPANY INFORMATION>
所在地:福岡県糸島市飯原81-1
設 立:1963年1月(旭コンクリート工業)
1982年6月(アサヒ商事)
資本金:1,000万円(両社とも)関連記事
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