九州地銀の20年3月期中間決算~株価から見える業績
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【表1】を見ていただきたい。九州地銀18行の決算公表日である。
~この表から見えるもの~
昨年トップで公表したのは十八銀行だったが、今年は西日本FH(西日本シティ銀行・長崎銀行)で、11月6日(水)と昨年より1日早くなっている。次が北九州銀行を傘下に置く山口FGと筑邦銀行の2行で11月7日(木)。11月8日(金)は佐賀銀行と宮崎銀行の2行。
翌週の11日(月)は、大分銀行と南日本銀行の2行に、ふくおかFG(福岡銀行・熊本銀行・親和銀行・十八銀行)の4行で計6行。ふくおかFGには新たに十八銀行が加わっているが、来年10月1日に十八銀行と親和銀行が合併し、十八親和銀行(本店/長崎市)となるため、傘下行は再び3行となる。
・12日は九州FG(肥後銀行・鹿児島銀行)の2行に、第二地銀の宮崎太陽銀行、福岡中央銀行、豊和銀行・佐賀共栄銀行の4行で計6行。曜日の関係もあり、昨年より1日早く九州地銀全行が中間決算を公表している。
【表2】を見ていただきたい。中間決算の公表を終えた九州地銀(含むFG・FH)の株価推移表である。ただし、佐賀共栄銀行は未上場。
~この表から見えるもの~
中間決算公表後の株価が上昇しているのは、第一地銀では西日本FHと九州FGおよび福証(単独)上場の筑邦銀行の3社だけとなっている。西日本FHの11月14日の株価は、公表日の株価比+22円の865円 (2.6%増)。以下、九州FGは+30円の485円(6.6%増)。筑邦銀行は+25円の1,850円(1.4%増)となっている。
・宮崎銀行と大分銀行は決算公表後は連日株価を下げており、業績を反映した株価の動きが読み取れる。
第二地銀を見ると、決算発表日より株価が上昇しているのは、南日本銀行と福岡中央銀行の2行。値を下げているのは宮崎太陽銀行と豊和銀行の2行となっている。ただ、出来高がない銀行も多く、業績を反映した株価の動きではないようだ。
【表3】を見ていただきたい。上場している九州地銀の出来高推移表である。
~この表から見えるもの~
宮崎銀行、佐賀銀行、大分銀行の単独銀行と比べて、ふくおかFGなどフィナンシャルグループの出来高が多いのがわかる。それに引き換え第二地銀の出来高は極端に少ないのが目に付く。
近日中に九州地銀(18行)の2020年3月期 第二四半期(中間/9月期)決算を検証していくことにする。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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