雪印メグミルク、臨床試験でアレルギー反応抑制作用を確認
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雪印メグミルク(株)(本社:東京都新宿区、西尾啓治社長)は3日、同社が供給する乳酸菌「Lactobacillus helveticus SBT2171株(以下乳酸菌ヘルベ)」を用いたヒト臨床試験を実施。アレルギー反応抑制作用を確認したと発表した。
試験は日頃から目や鼻の不快感があり、ハウスダストまたはダニに対する抗原特異的抗体に対する陽性反応を持つ成人男女100名(平均年齢39.6歳)を2群に分け、乳酸菌ヘルベを含有する発酵乳または含有しない発酵乳(プラセボ)を1日1本(100ml)を、それぞれ12週間摂取させた。
結果、乳酸菌ヘルベを含む発酵乳の摂取群がプラセボ群に比べ、目や鼻の不快感症状スコアが有意に改善したほか、くしゃみの回数も同様に有意に低下。
その作用機序として、花粉アレルギーのモデルマウスに乳酸菌ヘルベを投与し、免疫応答を調べた結果、乳酸菌ヘルベは腸管免疫系を介し、ハウスダストや花粉などのアレルゲン(抗原)を認識したB細胞(免疫細胞の一種で、抗体を産生することで生体防御に寄与)から産生し、アレルギー反応を引き起こす抗原特異的抗体と、細胞が分泌する液性因子で、細胞間の情報伝達を仲介する「Th2サイトカイン」の産生を抑制することで、アレルギー緩和作用を発揮する可能性が示された。
研究成果は11月19日~20日に東京で開催された「日本食品免疫学会設立15周年記念学術大会」で発表された。
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