国民の怒りあまりある老舗和菓子店羊羹と紙袋
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は「目の前のニュースに惑わされてはならない」と強く訴えた12月26日付の記事を紹介する。
安倍内閣が強行に推進しているIR(統合型リゾート)事業をめぐる汚職事件で、逮捕された衆議院議員の秋元司氏が受領した現金300万円は2017年10月に実施された衆院総選挙に向けての「陣中見舞い」名目だったと報じられている。
内閣府副大臣でIR担当だった衆議院議員の秋元司氏は、IRへの参入を目指していた中国企業「500ドットコム」側から、現金300万円などの賄賂を受け取った疑いで逮捕された。
報道によると、秋元氏は2019年9月の衆議院解散当日に衆議院議員会館の秋元氏事務所で「500ドットコム」の顧問・紺野昌彦氏と仲里勝憲氏からから選挙の「陣中見舞い」として現金300万円を受け取ったという。その際、現金は老舗和菓子店のようかんと一緒に紙袋に入っていたという。
安倍政治の腐敗ぶりが改めて明らかになった。安倍政治の金権体質、政治私物化の堕落ぶりに対する主権者国民の怒りは察するに余りある。
余りあると言えば甘利という議員がいたことが思い起こされる。甘利明という名前の議員がいた。大臣の地位に引き上げられ、公約違反のTPP推進の旗を振っていたこともあった。この人物が閣僚辞任に追い込まれ、病気と称して入院し、人前から姿を隠していたことがある。そのまま政界を引退したのかと誰もが思ったが、最近になって安倍首相がこの人物を自民党税制調査会長の要職に就任させたと伝えられた。
さすがは政治私物化の総帥安倍晋三氏だけのことはある。ほとぼりが冷めれば何食わぬ顔で傲岸無恥な行動を押し通す。
この甘利明という人物は、「口利きの見返りで1,200万円受領」と伝えられた。千葉県の建設業者「薩摩興業」元総務担当の一色武氏が、独立行政法人都市再生機構(UR)が行っている道路建設の補償を巡り、甘利事務所に口利きを依頼した。
3年にわたって甘利大臣や地元の大和事務所所長で公設第一秘書の清島健一氏や政策秘書の鈴木陵允氏に資金提供や接待を続けたという。その総額は証拠が残るものだけで1,200万円に上ると伝えられた。
甘利氏や元秘書2人は2013~14年にかけて、一色氏から現金600万円を受領したことも明らかにされた。
一色氏は2013年11月14日に大臣室で甘利明大臣に面会した。その際、桐の箱に入ったとらやの羊羹と一緒に封筒に入れた現金50万円を「これはお礼です」と渡したという。
甘利明氏は2016年1月28日、記者会見を行って2013年11月に大臣室で、2014年2月に神奈川県の地元大和事務所で、千葉県内の建設業者の関係者からそれぞれ50万円を受領していたことを認めた。その上で大臣を辞任することを明らかにした。
この問題について2016年3月に弁護士グループが、甘利氏と元公設秘書をあっせん利得処罰法違反の疑いで東京地検に刑事告発した。
※続きは12月23日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「数合わせ野党合流では支持を得られない」で。
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